Western Digital1GB単価なんと8円!

PCの部品のうちでいくら大きくても困らず、どんなに大きくてもいつの間にか足りなくなってしまうのがハードディスクというものですが、私もこれまでにいったい何台購入したのかわからないほど買ってきました。ハードディスクというのは技術の進歩も速く、次から次へと限界を打ち破る革新が行われて、容量はどんどん増えて行く一方で1台あたりの単価は徐々に安くなって行くので、数年の間に容量あたりの単価は何分の一にもなってしまいます。

私がハードディスクを前回購入したのはちょうど1年半前のことで、その時は320GBの製品を1万円ほどで購入していたかと思いますが、昨日近所のPCショップのチラシが入り、以前から狙っていた1TBのディスクが20台限り7980円という特価になっているのを見つけたので、今朝開店早々に出掛けて入手してきました。

これまでは信頼性が高いと言われていたSeagateの製品を何台か続けて購入してきたのですが、最近はWestern DigitalのCaviar Greenというシリーズが良いらしいということを聞き、その容量1TB、キャッシュサイズ32MBというシリーズ最高峰であるWD10EADSという製品を購入しました。

このCaviar Greenというシリーズは低消費電力すなわち低発熱であることを一番の売りにしていて、結果的に静かで自然に優しいとアピールしていますが、それを実現しているのは5400rpmという最近の3.5inchハードディスクとしては珍しい回転数の低さです。以前は通常の製品は5400rpmで、速度を重視した高性能版が7200rpmという回転数になっていたのですが、シリアルATAが普及してきた頃からかいつの間にか7200rpmが主流になってしまい、発熱が増える傾向にあるのはどうにかならないものかと思っていたのでした。

ハードディスクの発熱というのは消費電力やハードディスク自体のノイズや冷却のためのファンの騒音というものだけではなく、記憶媒体として重要な信頼性にも大きく影響するものです。ハードディスクの寿命に最も良くないのは高温動作だと言われていますから、PC内部の冷却に気を使わなければならないような高発熱のディスクは敬遠したいところです。

ということで念願の5400rpmの1TBという途方もない大きさのディスクを入手したわけですが、これだけの大容量となるとまず最初に必要なフォーマットも大変です。もちろん操作自体は最初に一度必要なだけなので放置しておけばよく、私もフォーマットしている間にあちこち出掛けて用を済ませることはできたのですが、1TB全体をフォーマットするだけで4時間ほどもかかってしまいました。フォーマットしたあとはこれまで窮屈なところでやりくりしていたものをスッキリと整理するためにデータをあちらからこちらへと移動しているのですが、今もまだそれは終わっていません。なのでこのディスクの性能がどうなのかというようなことはまだ実感できていないのですが、確かに動作音は静かですし、特に遅いと感じるようなことは今のところありません。

これでデータ領域は格段に広くなったのですが、今一番困っているのはWindowsのシステムドライブであるCドライブの容量不足です。Windows XPのインストーラの制約でシステムドライブは20GBのサイズに制限されてしまうので、アプリケーションをいろいろインストールしているうちにあっという間に手狭になってしまうのです。私はできるだけ別のドライブにインストールするようにしてはいるのですが、どうしてもシステムドライブにしかインストールできないアプリケーションというのがあり困っているので、なんとかパーティションを安全に拡大する方法を見つけたいと思います。市販の製品やParted Magicのようなフリーソフトウェアもあるようですが、ちょっと怖いというのが正直なところです。

しかしそれにしても1TBで8000円とは凄い時代になったものです。先ほどバイト単価はいくらなのかと考えていた時に、うっかり「1MB=8円か…」などと思ってしまったのですが、その時すでに3桁間違っていました。これほどの容量になるとバックアップはやはりハードディスクに取るしかないのでしょうね。今回はお一人様1台限りだったので仕方ありませんが、次からは2台ずつ買うようにしなければならないかもしれません。