お二人ともすっかりお年を召して…
世界的な不況の直撃を受け、量産現場を抱える私の勤務先でも大幅な減産を余儀なくされているのですが、その影響で今年のゴールデンウィークは12連休という、かつてない長さのものになっています。休暇はカレンダー通りという方々にとってはまだ始まってもいないのでしょうが、私にとってはちょうど今日が6日目にあたり、これでとうとう前半終了ということになるものの、子供は小学校に行っていて、妻もバイトを入れてしまったということで車も奪われて一人寂しく留守番しているだけです。まあそれもある意味贅沢なことではあるのですが…
ということで、私は図書館に行くなどして地味に過ごしているのですが、せっかくできた一人の時間に映画でも観るか、とTSUTAYAへ行ってDVDを借りてきました。それが「Xファイル:真実を求めて」です。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2009/04/02)
ISBN/ASIN:B001O957PE
オカルトファンには欠かせないアメリカのテレビシリーズ「Xファイル」の劇場版第2弾となる作品ですが、テレビシリーズが2002年に終了してから6年ぶりとなる昨年の公開ということで、これまでのドラマとの連続性がどうなっているのかも関心を集めたのではないかと思います。ただ、私がテレビシリーズを観たのはシーズン3の初めまでなので、最終のシーズン9となるとどういう状況だったのかもわからないので、あまりそれは気にしていませんでした。
今回の設定は主人公のFox MulderもDana ScullyもFBIの職員ではなく、Mulderは汚名を着せられて逃亡生活、Scullyはキリスト教系の病院に医師として勤務、という状態です。このMulderにFBIの支局長からScullyを通じて協力要請があり物語がスタートします。しかし今回のストーリーは、終盤を除けばオカルト色がそれほど濃いものではなく、映画ということで一般向けの穏やかなものになっているのかもしれません。また、Xファイルのテレビシリーズ特有の「番組が終わっても謎が残ったままでスッキリしない居心地の悪さ」もなく、ある意味物足りないとも言えそうです。
メインキャストはもちろんお馴染みのDavid DuchovnyとGillian Andersonで、思わず「懐かしい…」と呟いてしまいそうになりますが、やはり二人ともすっかり老けてしまっているのは仕方ありません。なにしろ現在Davidは48歳、Gillianも40歳です。しかしそれでもこの二人の顔は紛れもなくFoxとDanaのそれで、Xファイルにはなくてはならないものです。今さらこの二人の後継者が出てきたところでそれはXファイルの続編として認められるものではないのではないかと思います。
また私が嬉しかったのはSkinnerが登場してくれたことで、嫌な上司を演じながらも実は二人の一番の理解者であるというこの人も、Xファイルには欠かせない人です。今回はチョイ役でしかありませんが、やっぱり懐かしい顔が見られるといいものです。
結局好きなはずの私が観ても「懐かしい」というのがどうしても表に出てきてしまっていますが、やはり日本ではほとんど話題にもならずに終わってしまったようです。私もロードショーで観たいと思っていたのにあっという間に終わってしまって観られなかったのですが、今さら感が拭えなかったのが敗因なのでしょう。まあそれは最初から分かっていたとも言えるのですが…