PHSによるデータ通信サービスAir H”が好評なDDIポケットですが、これまで提供されていたトルネードWebに代わる新しいデータ圧縮サービスの試験モニタの募集を開始しました。ウェブサイトの募集案内では9/1からとありますが、早速申し込んでみたところそのまますぐに使用することができました。

これまでのトルネードWebはクライアントソフトウェアが必要で、Windows用に続いてMac OS X用が後から追加されたので私も使用していたのですが、このクライアントVenturi Clientが実に不安定なのに閉口していました。調子良く動いているときは有効に圧縮が効いてそこそこ快適なのですが、サーバへの接続に失敗してしばらく圧縮が行われない状態になったり、まれに異常終了してしまうということもありました。また、リクエストを送信してからサーバへの接続に数秒の遅延があるということも問題で、せっかくの圧縮が無意味になってしまうこともままありました。

これに対して、新しいサービスでは特にクライアントソフトを必要とせず、プロキシサーバの設定なども不要で、単に専用のダイヤル番号に接続するだけですぐに使用できます。Windows用には専用のクライアントも用意されていて、これを使用することでFTPやSMTPにも圧縮をかけることができるようです。私はMacで使用しているのでクライアントなしで使用してみましたが、画像は適当に圧縮されトルネードと同等の時間でウェブを閲覧することができるようです。また、クライアントなしでどのように圧縮をかけているのかがよくわかりませんが、POP3やIMAPの圧縮にも対応しているようなので、メールの取得もやや高速だったように思います。

ただ、クライアントがないということで、トルネードでは手元で簡単に圧縮の有無を切り替えることや、画像の圧縮率を変更することができていたのですが、圧縮をやめるためにはいったん接続を切断して、つなぎかえる必要があるというところが欠点と言えるでしょう。とはいえ、トルネードの不満がほとんど解消されそうな今度のサービスは非常に期待できるものだと思います。そういえば、モニタ結果をどうレポートするかについてウェブにも記載がないのですが、フィードバックは不要なのでしょうか…