SIGMAメリー・クリスマス!!

世界中のサンタさん、お疲れ様でした。クリスマスが宗教的な意味をほとんど持たないイベントになっている日本では、恋人たちがロマンチックな夜を過ごす日か、サンタクロースがプレゼントを配る日という事になってしまっているかと思いますが、我が家の場合は一応クリスチャンということで教会に行く日ということになっています。まあそこで「この方たちもれっきとした教会の信徒なんですが」という紹介をされてしまうようなレベルではあるのですが。

それはそれとして、私の子供たちは長男が6年生になっていよいよサンタクロースを信じなくなっているので、それに影響されて半信半疑になってしまった次男も一緒に、代わりに親からのプレゼントというのを渡してあったのですが、それでも何故かサンタクロースはやってきて枕元にそれぞれ一冊ずつ本を置いていったようです。ちなみに長男には「神々の遺産オーパーツ大全」というツボを押さえた選択、次男には「エメラルド・アトラス: 最古の魔術書」という3年生にはややチャレンジングな一冊でしたが、それぞれそれなりに嬉しかったようで何よりです。

ところで、サンタクロースも私たち親には何も持ってきてくれないので、ちょうどこの時期にボーナスも出ることですし、仕方が無いので自分で買うことにしているわけです。最初は先週末発売のPlayStation Vitaを買うつもりで一旦は予約もしていたのですが、ある時ふと「いい年した大人がこんなものを買っている場合ではない」というよりは「そんなにゲームなんてやっている暇があるだろうか」と思い直し、以前から欲しかったカメラのストロボを購入することにしました。

最近のカメラは撮像素子や手ぶれ補正機能が進んでよほど暗いところでない限りフラッシュを使わなくても済んでしまったりしますが、感度を上げるとノイズが増えたり画像がざらついてしまうことがありますし、手ぶれ補正も被写体の動きには無力ですから、どうしてもフラッシュが欲しい時というのはあります。特に、私が使用しているPentax K-7は高感度の性能が良くありませんし、Shake Reductionというペンタックス独自の手ぶれ補正もなかなか思ったようには働いてくれません。しかし、かと言ってカメラ内蔵のストロボでは光量が不足している上、ペンタプリズムの上部から正面にしか照射することができないため、被写体に不自然ないかにも「フラッシュを使いました」というような影が付いてしまったり、大きなレンズではその影が映り込んでしまったりということがあって私はほとんど使っていませんでした。

そんなジレンマを解決するためにはどうしても外付けのストロボが必要でした。私のストロボ選びの上ではそれなりに大きな光量を持つことがもちろん必要でしたが、最も重要だったのはバウンスが可能であることでした。フラッシュの発光部を上下左右に向け、壁や天井の反射を利用して点光源から面光源に変換し、被写体全体に柔らかく均一な光を当てることで自然な画像を得るというものです。このバウンス機能を持っている、K-7に対応したストロボというとかなり選択肢が限られてしまうのですが、私が選んだのはレンズメーカーのシグマ製のSIGMA EF-610 DG SUPERという製品です。

電源は単三電池4本ということでeneloop proを入れて早速使用してみた感じでは、カメラのP-TTLという機能を使って光量も自動的に調整してくれるので、難しいことはほとんどありません。やはり直接照射してしまうとかなり強い影が付いてしまいますが、光を拡散するディフューザーも内蔵しているので、これを使うという手もあります。しかし利用できるのが室内には限られますが、やはりバウンス機能は非常に強力でした。この場合でもP-TTLで難しいことはカメラに任せてしまえるので、発光部の向きを適切な壁面に合わせるだけで綺麗な写真を撮ることができます。ただ反射させる面の色にさえ気をつければ大丈夫です。

他にもレンズの画角に合わせて自動的に照射角度が変化するオートズーム機能、カメラと直接接続せずに発光させることができるTTLワイヤレスフラッシュ機能、カメラ内蔵ストロボ等に連動させて発光させられるスレーブ発光機能、シャッターの閉じるタイミングに合わせて発光させて自然な光跡を撮影できる後幕シンクロ機構、などなど様々な機能を搭載しているのですが、とてもすぐには使いこなすことができません。とりあえず今はバウンスができるというだけで満足しているので、残りの機能はおいおい試しながら使っていきたいと思います。

ただ、問題というほどのことではないのですが、このストロボをカメラに装着すると一気に見た目が大げさになってしまうのが困ったものです。あまりカメラに興味のない人の目には「プロ仕様」に見えてしまうので、どんなにいい写真を撮ってもらえるのかと期待されてしまうのですが、どんなにいい機材を使っても素人は素人、写真で生活している人とは大きな隔たりがあります。まあそんなことは私が気にしているだけのことで、相手が私の写真でも満足してくれるのであればいいのですけどね。