Forever Stampsこれは何かの苦肉の策?

郵政民営化で日本の郵便を取り巻く環境は大いに揺れたかもしれませんが、日本の郵便システムも世界に誇るべきものですよね。最近は普通でも翌日に届いてしまう範囲が広がっているので速達というのがほとんど気持ちの問題でしか無く、相手に「急いで送ったんですよ」というアピールをする程度のものでしかなくなっているのではないでしょうか。速達だとどこでも当日に届いてしまうというのならそれも凄いのですが、さすがにそこまでのものではありませんし、いくら何でもそれは200円では済まないでしょう。そこまで急ぐならバイク便に任せるしかありません。

アメリカの郵便は国土が広いのもありますが、やっぱり日本のものほど速達性は望めませんし、なんとなく信頼性も劣るような気がします。そんな郵便で小切手を送ってしまうことが全く普通の事であるというのも未だに慣れないものではあるのですが、そういう機会は何かとあるので封筒と切手はまとめて買っておいた方がいいと言われて、郵便局へ行って買って来ました。

日本の郵便料金もたまに値上げされますが、それはアメリカでも同じ事です。だからあまりまとめ買いすると後で不足分の切手を別に買って足さないと使えないというのはちょっと不便です。そのためなのかどうなのかよくわかりませんが、アメリカにはForever Stampsというものがあって、切手には額面が表示されておらず、ある時点の価格で購入すると、その後値上げがあってもそのまま使用できるという便利なものになっています。もちろん仮に値下げされた場合にはその価値も下がってしまうのである程度のリスクとなっているわけですが、よほど大きくデフレが進まない限りそういうことはあまり考えられないでしょう。

切手の裏はシールとなっているので、裏紙を剥がすだけで簡単に貼ることができて便利です。こういうところはアメリカらしい進化だと思いましたが、日本にもあるのでしょうか。あの糊を舐めて貼り付けるというのは衛生的にも抵抗がありますし、感じのいいものではありませんよね。郵便局やたくさんの切手を貼るような事業所などでは水を含ませたスポンジを用意しているでしょうが、どこにでもあるわけではありません。

まとめ買いしろというのを真に受けて、100枚のリールを$45で買ってしまったのですが、実はそれから1ヶ月以上経つもののまだ1枚しか使っていません。確かに家賃や公共料金、自動車のリース料や保険料の支払いに小切手を郵送するということが一般的なので、その場合には毎月何回も郵送する必要があるのです。しかし、私の場合は家賃は銀行口座への入金、その他の料金は面倒なのでクレジットカードの自動決済にしてしまっているのです。またリース料は小切手の郵送ですが、銀行のサービスでウェブで指示するだけで小切手の郵送を無料で代行してくれるというものがあるのでそれを利用しているため、自分で郵送するという機会は一切ないのでした。まあ、使わないまま帰国することになってしまったら誰かに引き取ってもらうしか無いでしょうね。