Longaberger Home Office飛行機よりも疲労感は少ないかも。

6泊7日という長かった旅行も、しつこく続いた旅行の記録もこれが最後、ペンシルバニア州ピッツバーグを出てからオハイオ州を通り抜け、ミシガン州の自宅へ帰ります。しかしまずはピッツバーグのストリップ地区という食料品店が軒を並べる地区にあるEnrico Biscottiというビスコッティの店へ、お土産を買いに向かいました。

ビスコッティというのはイタリアの硬いビスケットですが、どうもこのお店は専門でやっているだけあって美味しいらしい、ということで行ってみました。実は私自身は店の前に車を停めて待っていたので店内には入っていないのですが、買いに行った妻によると何十種類ものビスコッティがずらっと並んでいて選ぶのも大変だったとのことです。確かにオンラインストアを見ても26種類のフレーバーとそれらの詰め合わせに、振りかけるチョコレートのダーク、ホワイト、無しの組み合わせが自由に選べるので、27×3通りがあるということになります。これだけあるとついつい色々買ってしまいそうですね。また私もちょっと食べてみると、ビスコッティはやたらに堅いイメージがありましたが、ここのものはサクッとした感じで甘さも程よく、非常に美味しかったです。

ちなみになぜこの店に最初に向かったかというと、開店時間が朝6時から午後4時までと非常に朝型なので、前日気づいた時にはもう閉まってしまっていたのでした。このストリップ地区の店はどこもそのような感じで、飲食店も4時頃に閉まってしまうようなところばかりで、その後は飲み屋が店を開いて歓楽街へと一変するようです。

ビスコッティを入手したあとはオハイオ州へと入り、Newarkという町にあるというLongabergerという生活用品メーカーの本社オフィスへと向かいました。なぜわざわざ本社オフィスかというと、ここの建物がその代表製品であるバスケットの形をしているからということなのですが、思わぬ落とし穴がありました。というのは、Googleで”Longaberger Home Office“と検索した時に出てくる住所が間違っているのです。最初はここで出てくる住所”1360 W Main St, Newark”へ向かって、見えてくるはずの建物が見えずおかしい…と思ってLongabergerのウェブサイトで確認してみると”1500 East Main Street, Newark”とあるのです。一体Googleのいう住所に何があるのかわかりませんが、同じ道路でもEastとWestでは反対側なので数マイルの距離があります。Googleにもたまにはこういうことがあるので過信は禁物ですね。

ということでたどり着いたLongaberger本社ビルですが、実物は写真で見るよりもさらに違和感があります。周囲には大きな建物が他にないところなので、離れたところから見えてきた時の異質感がかなりあります。しかしとても良く出来ていて、バスケットの網目にうまく窓を位置させていたり、取っ手部分も自然な長さです。この取っ手部分には凍結しないようにヒーターが備わっているのだそうで、見た目以上にコストがかかっているようですが、確かに氷柱などが落ちてくると被害が大きそうなので重要ですね。

ここにはショップもあるようなのですが、私たちは外から眺めて写真を撮るだけで終わりにして、昼食を摂りに向かいました。また例によってYelpが頼りなのですが、Newarkの隣のGranvilleという村のSoup Loftというスープ専門店です。ここは何とも可愛らしい感じの綺麗な村でしたが、そのメインストリートに面したアイスクリーム店の2階にある小さな店で、スツールが8人分くらいあるだけのようなところです。スープ専門といってもサンドイッチなどもいくつかあるようでしたが、私たちはスープ大好きなので、レギュラー4種、日替わり2種あるうちからそれぞれ選びました。私はターキーのチリにしましたが、具沢山で塩が濃すぎることもなくとても美味しく、また付いてきたパンもここで焼いているらしく、これもなかなかでした。

小さな村なのでアジア人の姿が珍しかったのか、店主らしき人に「ここに住んでいるのか」「どうしてこの村に来たのか」「どうしてこの店がわかったのか」「どの道でミシガンに帰るのか」などと色々聞かれましたが、「Yelpで見て来たけれど、来た甲斐があった」と言うととても嬉しそうでした。本当にこの店がもっと近くにあったらしょっちゅう来るのに、と思いましたが、うまく伝えられなかったのが残念です。

ということでこのあとはまっすぐ自宅へと向かい、初めての本格的なドライブ旅行は終りとなりました。Google Mapによると7日間で延べ2800マイル、4500kmほど走ったことになるようですが、思ったほどの疲労感はなく、むしろ自分たちのペースで移動して、好きなときに休憩できるので、気分的には楽だったように思います。しかし、運転している私は色々気が紛れますが、乗っているだけの家族にとっては相当退屈な時もあったようで、あまり繰り返すのは難しそうです。なお、今回の旅行ではMI-IN-KY-TN-VA-WV-PA-OH-MIとミシガンも含めて8つの州を通ってきたことになります。さすがに全米50州を制覇しようとは思いませんが、一気にこれだけクリアできるとなると欲が…