ここまで食べ物の記事が続いてしまったので興味のない人は辟易としてしまったかもしれませんが、私たち夫婦の旅行はいつも食べることが中心なので、話題はどうしてもそこに偏ってしまいます。もちろん滞在中に食べるだけで他には何もしなかったというわけではないのですが、特に今回の旅行はグルメ偏重で酷かったかもしれません。しかし最後くらいは、それ以外の話題にも触れておきたいと思います。

まず、高雄空港からの入国と出国は非常に快適でした。空港内の移動距離・時間も短いですし、ある程度は時間帯によって違うかもしれませんが入国審査の列も非常に短く、出国時の保安検査や審査も同様でした。また、空港と市内中心部の間の移動もMRTで済み、台鉄高雄駅までは7駅で20分程度なので、飛行機を降りた1時間後には着いてしまうのではないでしょうか。台南までは有料特急の自強号に乗ったと書きましたが、戻る時には快速列車的なものに乗ることができ、3駅程度の停車で済んだのでほとんど変わらない時間で移動できました。しかし、今時刻表を調べてみてもそのような列車は見つからないので、いったいあれが何だったのかよくわかりません。

そのほかの台南・高雄の印象はというと、「暑かった」というのと「歩道が歩きにくくて疲れた」という2点が挙げられます。まず、11月下旬だというのに最高気温が28度前後まで上がるというのは、すでに寒さを感じるようになっていた日本から行くとなかなか厳しいものがあります。汗をダラダラ流すというほどではなかったので、冷たいデザートやドリンクが美味しく感じられるくらいで良かったのかもしれませんし、朝方はだいぶ涼しいのでまだこの時期なら大きな問題はありませんでしたが、この調子だと夏場はやはり避けたほうが無難だと思いました。少なくとも、真夏の日中の活動は危険でしょう。

また、歩道の問題は台北や台中では感じられなかったことなのですが、一般的な歩道ではなく、騎楼と呼ばれる構造の部分での問題です。これは、車道ギリギリまで建物が立っていて、その1階の歩道に当たる部分だけ通れるようになっている作りのもので、都市部では設置が義務付けられているようです。だいたい自由に通行できるようになっているものの、飲食店などではこの部分にも客席が置かれていたり、調理場が張り出したりしている場合も少なくないので、店の中を通り抜けているような感じになって若干の気まずさを感じてしまうのは私だけではないでしょう。

まあそれはちょっと面白いくらいでいいのですが、問題はこの騎楼部分の床の高さが建物ごとにまちまちになっていて、ところによって数十cmもの段差があるので非常に歩きづらく、疲れてしまうということです。これは言葉では伝わりづらく、体験してみないとわからないかもしれません。台北などでは感じなかったのは、どうやら台北市では両隣の床の高さと揃えることが規定されているからのようです。台南などにはない、という事実は確認できていないのですが、少なくとも正しく運用されてはいないようですね。

食べ物に関しては、グルメの街と言われている台南は確かに名物料理が多く、試すことができたものはどれも美味しかったです。しかし、聞いていた通り全体的に甘めの味付けで、スパイスをあまり効かせないのが南部流らしく、スパイス好き、八角好きの私には若干物足りなかったのも事実です。とはいえ、なかなかディープなお店に行くこともできましたし、満足はしています。

ということで、ちょっとネガティブな印象が残ってしまったのは事実ですが、楽しくなかったわけではありません。次はまた台北がいいかな、と言いながら帰ってきましたが、今回逃してしまった名所もお店もあるので、台南・高雄にもいつかまた行きたいと思っています。