昨晩、私のところにもメールで連絡が届いていましたが、Mozillaが同社の提供するブックマークサービスのPocketを今年7月8日を以て終了すると発表しました。

すでにサービス終了しているものも含め、これまでいくつものブックマークサービスが存在しましたが、Read It Laterを前身とするPocketは2007年にサービスを開始していて、後発と言えるようです。しかし、単なるブックマークにとどまらず、対象のウェブページを取り込んで広告を除去するなど読みやすい形に整形し、タグ付けしてデバイス間で共有する、というような複合的なサービスになっており、インターフェースも洗練されていたように思います。

私もRead It Laterの頃からポツポツと使っていましたが、あまり私の日常用途には定着しなかったので、活用できていたとは言い難い状況です。特に、ウェブブラウザとしてMozillaのFirefoxを使っていれば親和性が高かったのかもしれませんが、Chromeが登場してからはずっとChromeを使っているので、なんとなく遠ざけてしまっていたかもしれません。

今回のMozillaの決定はユーザーのウェブの使い方が変化してきているので、リソースを違うところに割り当てたいということからとのことです。確かに、単純にブックマークしたり、後で読むために保存しておくというだけではなく、AIに翻訳・要約してもらったり、音声にしてもらったりという形に変化してきているのではないでしょうか。長くて読むのが面倒な記事などは、NotebookLMにポッドキャストにしてもらうと理解しやすかったりするので、私も活用しています。

またサービスが一つ終了するというのは残念なことではありますが、新しいサービスが生まれれば、滅びていくサービスもあるわけで、これは仕方のないことです。またMozillaがリソースを振り向けたところから新しく画期的なものが生まれてくることに期待しましょう。