先日、母の日のプレゼントとして長男から妻にお香のセットが贈られてきました。妻も私もお香にちょっと興味を持っていたので、喜んで点けてみています。

それはいいのですが、妻とそれに関して色々話していた後でiPhoneでInstagramを見てみると、なんとそのお香の広告が出てきました。今まで一度も見たことがない広告なのでたまたまということはないはずで、まさか、妻との会話を聞かれているのではないかとびっくりしてしまいました。こういうことは私自身は初めてのことですが、これまでに話題としては似たようなことがあるという話を聞いたことがあったので、盗聴されているというのは本当だったのかと思ってしまいましたが、Metaとしては公式に否定しているとのことです。

ではなぜ、ということになりますが、まず妻は自分のiPhoneでこのお香がどんなものなのか検索して調べてみたようです。そしてその時、妻のiPhoneは私のiPhoneと同じWi-Fiに接続した状態でした。このため、同じグローバルIPアドレスからの接続ということで妻と私のiPhoneが同一世帯のものとみなされ、関連づけられたということではないかと思われます。

ターゲティング広告の技術というのが非常に進化していて、もはや素人には理解し難いものになってしまっているのですが、ユーザーのプライバシーにも関わるものなので、ある程度明らかにされるべきではないかという気もします。しかし、この業界での技術競争もあるでしょうから、ライバル企業に知られては困ることも多いので難しいだろうとも思います。

今回の件についてはちょっと驚いたというだけで、それ自体が特に問題であるというわけではありません。ただ、気持ちが悪いと感じる人も少なくないでしょうし、プライバシーが漏れていると捉える人もいるでしょう。私は特定の個人と結びつけられることがなければ構わないのではないかと思っていますが、それが一般的な考え方ではないという自覚もあります。iOSなどではトラッキングを制限する機能が設けられていますが、よくわからないままトラッキングを許可している人も少なくないでしょうから、広告を提供する企業にもある程度の説明が求められるのではないでしょうか。