何度観てもやっぱり凄い。
今回は前振り無く本題に入りますが、SF映画の一つの金字塔「ブレードランナー」を観ました。この作品も私ごときが今さら何を語るでもない名作ですが、以前アメリカのAmazonで30周年記念コレクターズBOXというBlu-ray、DVDとデジタルコピーがセットになった上に、沢山の特典映像とスピナーの模型が付いたボックスがなんと$23という破格の安さで売られていたので飛びついたものの、これまで観ずにいたのでした。しかしこれを昨日、ふと観てみるとまた素晴らしさに感動を覚えました。
この映画にはいくつかの版があります。Wikipediaにもそれぞれ詳しく書かれていますが、公開前の試写に使われた「ワークプリント」からオリジナルのUS劇場公開版、インターナショナル版(完全版)、監督のRidley Scottが本来作りたかったように編集し直されたディレクターズ・カット、そして公開25周年を記念して高画質の特撮シーンを使用して再編集されたファイナル・カットとがあります。そしてこれらが全てコレクターズBOXにはBlu-rayに収録されていて好きな版で観ることができるのですが、今回はデジタルコピーのものをiPadで観たので選択の余地はなくファイナル・カットだったのですが、これが思っていた以上に良い出来で、これから観るという人はこれを観ておけば間違いないでしょう。
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このファイナル・カットの何が素晴らしいかって、「高画質の特撮シーン」というのが30年以上前のフィルムとは思えないほど本当に鮮明できれいなのです。全体的に暗い映像なのですが、ビルの照明などが非常にくっきりとしています。また、編集の面ではこの版は必要なシーンが全て盛り込まれたまさに「ファイナル」の名にふさわしいものとなっていて、R指定となっているためやや残酷な暴力シーンもそのまま含まれています。
この作品のいいところの一つは語りすぎず謎を残しているところではないかと思います。何でも説明してしまう作品もありますが、観る人それぞれの解釈で楽しむことができるというのも、想像力を掻き立てられていいのではないでしょうか。読書の楽しみに通じるところがあるかもしれません。有名な謎の一つが「Deckardはレプリカントではないか」というものですが、そんなことをいちいち監督に聞いて答えを求めるというのも下世話なもので、そんな必要はないと思います。
ちなみに「金字塔」というのはピラミッドのこと、というのは初歩的な豆知識ですが、なぜ「SF映画の一つの金字塔」というような使い方をするのかは皆さんはっきり理解しているのでしょうか。私はふと「なぜかな」と思って調べてしまったのですが、「後世に永く残るすぐれた業績」という意味をピラミッドが象徴しているということなのですね。本作「ブレードランナー」はまさしく「後世に永く残るすぐれた業績」として公開から30年以上経った今でも楽しむことができる素晴らしい作品です。
なお、本作の舞台は2019年、今からあとわずか5年です。

![ブレードランナー ファイナル・カット 製作25周年記念エディション [Blu-ray]](https://i0.wp.com/ecx.images-amazon.com/images/I/61MywSAGEUL._SL160_.jpg?w=640)