Chicken Parmigiana @ Carousel Bakery今回は大成功。

大事なことなので何度でも言いますが、見知らぬ町の初めて入る店での美味しい料理との出会いというのは、私にとって旅の醍醐味であり、非常に重要なものです。旅先でファーストフードはもとより、そうでなくとも全国チェーン店に入るなどというのはやむを得ない場合に限られ、例外的なものだと思っています。とはいえ、ただ知らない店に入ればいいというものではなく、もちろん美味しくなければ仕方がないので、そういう時に頼りになるのがYelpでありFoursquareなのですが、今回のカナダ旅行でもこれらの情報には非常に助けられ、思いもよらぬ素晴らしい店に出会うことができました。

カナダでの最初の食事はトロントのSt. Lawrence Marketでの昼食でしたが、ここでは地球の歩き方にも掲載されている、Carousel Bakeryという店を選びました。こちらに関しては私自身は前情報を持っていなかったのですが、どうやらPeameal Bacon Sand­wichというものが名物のようで、O君とT君はこちらを選んでいました。しかし私はみんなで同じものを食べても面白く無いので、どうも店が推しているらしいChicken Parmigiana Sandwichというものを食べることにしました。サンドイッチといってもパンがかなりしっかりしたもので、またチキンもずいぶん肉厚のものが挟まっていて、食べごたえは相当なものです。また、ベーコンサンドイッチの方は本当にベーコンしか挟まっていないようでしたが、チキンの方はパプリカや玉ねぎなども入っていて良かったです。
Paprikash @ Café Polonez夕食は街の中心部からちょっと離れてホテルよりの場所にある、Café Polonezというポーランド料理のレストランです。ポーランド料理と言われてもどんなものなのか全く想像がつきませんでしたが、Wikipediaによると「肉料理を中心に長時間煮込む料理が多い」とのことで、私達が食べたのも実際にそのような料理でした。私が選んだのはPaprikashというパプリカ入りの煮込み料理とメニューにあったものですが、キノコの香りがよく効いていて複雑な風味を持ち、肉もとても柔らかく煮こまれていて非常に美味しい一皿でした。ただ、アメリカの調子でアイスティーのおかわりをお願いしたら、しっかり2杯分の料金が取られたのはやっぱりここはカナダだった、ということです。
Wraps & Soup of the Day @ Soul Sistas朝食はホテルに付いているので、次の食事はアルゴンキン州立公園へ向かう途中の町、HuntsvilleにあるSoul Sistasという小さなカフェです。この店は自然派メニューを売りにしているようですが、私はスペシャルメニューから本日のスープとMango Turkey Wrapを選択しました。が、T君も同じラップを食べたかったようなのでT君の頼んだラップと半分交換したため、その半分が何だったのかはよく分かりません。しかし、そのどちらのラップも、またスープも、いかにも体に良さそうな素材の味を活かした優しい味付けでありながら、しかししっかりとスパイスは効いて締まった味になっていました。どうしてこんな辺鄙な町でやっているのだろうなどと思ってしまいましたが、ガラガラだったのは単に昼食にはやや早い時間だったためなのかもしれません。
Arctic Char @ St Veronus
この日の夕食は、アルゴンキンからトロントへ戻る途中、トロントの北東にあるPeterboroughという町のSt Veronus Café and Tap Roomというベルギー料理の店です。またしてもベルギー料理とはなんぞやというところですが、ちょっと幅広くて簡単には言い表せないようです。ただ、ベルギーと言えばビールかな、ということで私以外の人に飲んでもらおうと思ってここを選んだわけです。しかし、なかなかどうしてここもまた当たりでした。私が食べたのはスペシャルメニューからArctic Char、ホッキョクイワナという魚だそうですが、その白身魚のグリルです。魚は脂が乗っていて味付けも焼き加減も申し分なく、付け合せのワイルドライスも程よく薄味で量も多すぎず、かなり満足感が高いものでした。ただやはり、ビールのメニューが非常に充実しているので、ビール好きの人にこそ本当に喜ばれる店なのでしょう。しかしそれでも私も満足でした。
Hot Dog with Fries @ Niagara Falls State Park
そしてカナダ最後の食事は、と言いつつアメリカ側に渡ってからとなりましたが、ナイアガラの滝のすぐ脇、風の洞窟の売店でホットドッグを買って食べることにしました。私にとっては若干不本意ではありましたが、世界的な観光地であるナイアガラでは値段に見合う味のものを見つけるのは非常に難しいので、変な店に入ってがっかりするよりは悪くないかもしれません。これはアメリカならどこででも食べられるごく普通のホットドッグでしたが、青空の下、緑豊かな滝のそばの公園でのんびり食べるのにはこれ以上ないくらいふさわしい食べ物にも思えました。こういう環境であれば何を食べても美味しく感じられるのかもしれません。

ということで、最後にホットドッグを食べたあとは車に戻ってミシガンへと向かい、最後の夕食はデトロイト近郊の日本食バフェで摂りましたが、まあこれは特筆するまでもないので割愛し、今回の旅行を〆たいと思います。