クライスラー・ジャパンからChrysler 300Cが発表されました。

ちょうど半世紀前の1955年に発表されたC-300の再来ということになっているようですが、豪華でハイパワーという豪快ないわゆる「アメ車」のイメージをそのまま具現化したような車になっているようです。エンジンは5.7リッターV8と3リッターV6の二本立てですが、この車の本当の魅力はV8搭載車の方でないと解らないのでしょうね。「新開発パワーユニット」で今時OHVというのもある意味凄いことなのではないかと思ってしまいましたが、それがまたあの「デロデロ」という排気音とともに魅力となる「味」の一つということなのでしょう。

テクノロジー的にはほとんど新しいところはないようですが、そういうものが望まれる車ではないという判断なのかもしれません。本国アメリカでは確かにそうなのかもしれませんが、日本でこの車を購入対象として検討するような人には物足りなさを感じさせてしまうような気がします。とはいえ、日本は不景気だと言われながらも、お金の余っている人もたくさんいるので、それなりの台数は売れるのではないでしょうか。

日本で今一番見かけるクライスラー車はPT Cruiserというような状況ですが、日本国内では販売車種が限られているので仕方ありませんね。ダイムラー・クライスラーグループは日本ではメインマーケットを三菱自動車に任せるつもりだったのでしょうが、一連の不祥事は完全な誤算であったことでしょう。今後はどのような方針を立ててくるでしょうか。

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