ここ3年間のアカデミー賞で様々な賞を獲得して話題を独占した感のあるThe Lord of the Ringsの最後、第3部「王の帰還」のSpecial Extended EditionのDVDが先週ついに発売されました。私は発売発表前の昨年6月、Amazon.co.jpで見つけてすぐに予約申し込みしたものの、なかなか発売日が決まらずドキドキしながら待っていたのですが、いざ発売日になってみてもDVDは届かず、それだけ早く申し込んだにも関わらず2日も遅れて届いたということでちょっとイライラしました。しかし結局本編を観終わったのはそれから1週間後の今日だったりします。
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SEEは「特別延長版」というだけあり、3時間半ほどあった劇場公開版に対して、例によって50分もの未公開エピソードやシーンが追加されているのですが、これによって完成度はより高まっているので、こちらが正式版といっても良いのではないかと思います。特に「王の帰還」に関して言えば、死者の谷のエピソードが劇場版ではかなりカットされてしまっていたので、原作を知らない人にとっては脈絡なく幽霊軍団が出てきてゴンドールを救ったように見えてしまったのではないかと思いますが、SEEではしっかりと描かれているため納得できるのではないかと思います。またファラミアとエオウィンが惹かれ合うようになるところも描かれていたり、劇場版では一切姿を見せなかったサルマンが登場しますが、原作とは違いサルマンはアイゼンガルトで殺されてしまうので、ホビット庄での戦いは描かれないままなのは残念なところです。
The Lord of the Ringsといえばファンタジーの原典といえる「指輪物語」を原作としている訳ですが、この指輪ファンであるPeter Jackson監督の思い入れが感じられる素晴らしい世界を作り上げていることは間違いありません。しかし、原作はホビットを中心として描いた壮大な歴史絵巻なのですが、それをそのまま映画化したのでは時間的にも無理がありますし、ファンタジーファン以外の観客を引き寄せるための一般受けする要素に欠けているようなものになってしまいかねません。そこで監督は苦労して今あるThe Lord of the Ringsという映画にデフォルメしたのでしょうが、残念ながら原作にあった魅力の多くもそがれてしまっているということは否定できません。この物語は本来「人間が勝った!万歳!」で終わるようなものではないということを、ぜひ多くの人に原作を読んで知ってもらいたいと思います。
とはいえ、映画としてこの作品が素晴らしいものであることは間違いありません。この作品ほど実写とCGアニメーションがうまく融合し、境界がわからなくなっているものはないのではないかと思います。この辺りの技術的な内容についてもSEEでは2枚の特典ディスクで解説されているでしょうから、これからの楽しみにしたいと思います。

