インターネットへのブロードバンド接続が一般に普及して、かなり実用的なものとなってきたのがネットラジオといわれるものです。MP3やWMA、Real Audioといった一般的なフォーマットで世界中にたくさんある放送局のサーバーからストリーミングされているものですが、128kbpsのMP3などで行われている放送はFMラジオなどよりも遥かに音質がいいので、BGMとして流しておくにはもってこいです。

とはいっても、あくまでラジオの延長線上にあるものなので、放送されている番組の形態は一般的なラジオ局のそれと同じようなもので、特長があるとすればその時に流れている曲のタイトルなどがわかるという程度のもので、特にネットラジオならではというようなものはあまりないのではないかと思います。

ところが、KNN神田氏が紹介しているLast FMはかなり画期的です。これはオンデマンド放送とソーシャルネットワークを組み合わせた形になっているもので、ユーザの好き嫌いを登録していくと、そこから推測されるオススメの曲を流してくれるようになっています。また他のユーザが選択したお気に入りの曲を閲覧し、そのまま聴くこともできます。日本人の利用者もある程度いるらしく、邦楽も登録されています。

私もちょっと使ってみたところ、音質もラジオとして全く問題ない程度なのですが、サーバの負荷が高いのか操作のレスポンスがあまり良くないのがちょっと使い勝手に響いてしまっています。それでも、膨大な数の曲が収められたライブラリから任意の曲を聴くことができ、また好みに合わせて新しい曲を紹介してくれるというのは今までなかなか考えられなかったものです。これだけのサービスが無料で利用できるというのが素晴らしいことなのですが、寄付は募集しているので、本格的に利用するような場合には多少の寄付を捧げて運営に協力するというのがいいかもしれません。

関連投稿