Zero Oneが組み立て車として認可されたことにより日本第10番目の自動車メーカーとされている光岡自動車から、新型Viewtが発売されました。

初代Viewtに引き続き、日産MarchをベースにJaguar Mark2風の外観に改装したものですが、単なる改造とは言えないレベルの仕上りなのも先代同様です。Marchのモデルチェンジによりベース車の在庫が切れてしまうためにViewtもそれに合わせてモデルチェンジする必要があるのでしょうが、Marchのモデルライフが長いのでViewtもそう頻繁に切り替える必要がないというのはベース車の選定に成功したと言えるでしょう。

ベースのMarch自体が先代よりも丸みを帯びたボディになっているため、Viewtも特にキャビン後部が違和感のないデザインにまとめられ、これまでのやや無理のあった部分が解消されたのではないかと思います。ただ残念なのは内装がやはりほぼMarchそのままとなってしまっていることです。内装こそ乗っている時にずっと目にし肌に触れる部分なので大切にしてほしいと思うのですが、そうはならないということは単に見せびらかすためのものでしかないということなのでしょうか。凝ったことをすると価格に跳ね返ってしまうのであまり無理なことは言えませんが、せめて本皮シートやウッドパネルなどでクラシカルな雰囲気を作りあげてもらえないものかと思います。

私にはMark2のチョロQ版にしか見えないので今のところ買うということは考えられませんが、古き佳き時代に思いを馳せながら、実用性は損ないたくないという人にはいいのでしょうか。1200cc車で240万円というのを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、この車に個性を感じられるならいいかもしれませんね。Mini風のMira Ginoよりも値段の分だけの価値はあるでしょうか。

関連投稿