クレーム隠しを発端に不振に喘ぐ三菱自動車から、Colt以来実に2年半ぶりという新型車、Outlanderが発売されました。これまで安全に対する不信感から三菱自動車は敬遠されてしまっていましたが、さらに新型車がないことで販売店は実に閑散としたものでした。今回の新車投入で販売店にも活気が戻ってきているということですが、はたしてこの新型SUVは売れるでしょうか。

駆動系は2.4リッターMIVEC、スポーツモードCVT、4WDのみで、装備の違う2グレードそれぞれに5人乗りと7人乗りがあるというシンプルな車種構成です。久しぶりの新型車だけあってエンジンは新開発、トランスミッションは提携関係にあるジヤトコが開発したCVTを初めて搭載しています。あくまでSUVというジャンルなのでCVTのみの設定で、1.5トンを超える車重に対して125kW(170PS)という出力は「胸のすくような走り」には物足りないような気がしますが、2.4リッターエンジンの226Nm(23kgm)というトルクがあるのでぐいぐいと加速してくれるのでしょうか。

外観デザインはブーレイ顔の呪縛から解き放たれてオーソドックスな三菱らしいシンプルな顔付きに戻り、好感が持てるという人も多いのではないでしょうか。黄金期のパジェロを彷彿とさせる水平に2本のルーバーが入ったフロントグリルが精悍に見えます。デザイン的に新しさはないものの、すっきりとまとまっていていいのではないかと思います。

しかし、このSUVという同じジャンルでは、このあとすぐにトヨタのRAV4やホンダのCR-Vのフルモデルチェンジも予定されており、その状況であえて三菱車を選択するという人がどれだけいるのだろうかというのは疑問です。自動車としての性能がさほど劣っているとは思いませんが、ブランドイメージが致命的な今、これらの車に対するアドバンテージを保つことができるでしょうか。エンジンが2.4リッターということもあり微妙に車格は上のようですが、競合してしまうのは間違いないでしょう。

私自身はSUVを購入するということは今のところ全く考えられないのですが、ここでこの車が売れてくれないことには三菱自動車の将来はなくなってしまうので、ぜひとも頑張ってほしいと思います。