Toyota bB

「トヨタ、ミュージックプレーヤー発売。」というティーザー広告で一部では物議を醸しつつ発売された今度のbBのキーワードは「音・光・まったり」だそうですが、「まったり」って一体…「音・光」については大きなスピーカーを目立つように配置してみたり、ネオン管ちっくに青色LED照明を付けてみたりの「プチDQN」仕様に見えますが、「まったり」というのはフロントシートがリクライニングに加えて座面が後方に80mm沈み込むような構造になっている「マッタリモード機能付フロントシート」なのだそうです。

先代は予想/意図に反して30代の購入者が多かったということですが、それが何か不満だったのか今度は前以上に若者向けを強調しているようですが、ネタなのではないかとも思える外し様がイカしてます(嘘)。スペシャルサイトのキャッチコピーが

音、光、まったり。それが、「クルマ型MUSIC PLAYER」なのだ。
ココは、そんなクルマ型MUSIC PLAYER=bBを、とことん遊びつくすためのサイト。
もちろん、遊ぶのにルールはいらない。音楽が好き、というだけでいい。
どこまで楽しめるかは、すべてキミ次第だ。

ということなのですが、私にはとても恥ずかしくて音読などできません。このレトロ感溢れるコピーが今の若者に普通に受け入れられるとは思えないのですが、あえてハズしているのでしょうか。フロム・ザ・チーフエンジニアというところだけは理屈っぽく大人向けの説明がありますが、ここでは

「まったり」=もともとは京都弁で 「とろんとした穏やかな口当たり」という食感を表す言葉。最近の若者たちは、「のんびりとした」気分や状態を表現する言葉として使用している。

と説明されているのがちょっと笑えます。

トヨタ自身がクルマ本来の機能・性能について売りにしていないようなのですが一応触れておきますと、エンジンは1500ccと1300ccの2種でATのみの設定、1300ccの方にのみ4WDがあります。エンジンは4つ星の低排出ガス車、2WDは平成22年度燃費基準達成車の認定を受けていて税の優遇措置を受けられるようになっています。この優遇税制自体もどうかと思うところがあるのですが…

価格帯は134400円から184800円までとなっていて1300ccの4WDが一番高いようですが、この車のキャラクターからいくとスピーカーの装備など最高グレード以外はあまり意味がないような気がします。どのグレードに何が付いているのかがわかりにくいのでそんなことはないのかもしれませんが。また、「音」を売りにしている割には標準装備のオーディオがショボいのは、オーディオレスにして後付けというのが多いと見込んでいるからでしょうか。

あとはやはりマッタリモード機能付フロントシートくらいが特徴のようですが、私はこのマッタリモードのまままったりと運転されてしまわないかどうかがちょっと心配になってしまいます。まあ、きっとトヨタのことですからそれはできないような工夫が何かあると期待しておきます。

しかしトヨタのウェブもFlashを多用するようになってしまってかえって見辛いというのは私だけなのでしょうか。ウェブデザイナーにとってはユーザの動き方を制限できるということで、余計なことを考えずに済むのである意味楽なのかもしれませんが、無意味に重くなったり思い通りに移動できないので私はかなりイライラしてしまいます。少数派の意見もトヨタらしく酌み取ってもらえると嬉しいのですが…

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