NHK

大晦日の日本の風物詩の一つ、今年で56回目を迎えるというNHK紅白歌合戦ですが、不祥事の影響もあるのか年々低下の一途を辿っている視聴率に危機感を抱いたのか今年は大幅なテコ入れが行なわれているようです。「スキウタ」とかいうセンスのない名前で視聴者から紅白で聴きたい歌の投票を行ない、その中から25曲が実際に歌われることになっています。また、司会の一人にはみのもんたを起用するというのもなかなかの冒険ではないでしょうか。さらにゲスト審査員として女王陛下も招かれているということで、幅広い層からの注目を集めようとしているのではないかと窺えますが、これはサイエンスZERO繋がりでしょうね。

まあ、私は何度も言っている通りNHKは見ない人なので全く期待はしていないのですが、せっかく安くはない受信料を払っているのですから、これらの努力が無駄に終わってしまわないで欲しいとは思います。紅白にみのもんたというのはかなり違和感がありますが、みのは「仮に視聴率が低くても私の責任ではなく、私を採用したNHKに責任がある」というような発言をしているらしく、これまでのNHKの紅白とはひと味違うものが見られるのかもしれません。

人気が低迷する原因の一つには、大物歌手らが早々に出場辞退を宣言してしまい、出演する面々に期待が集まらなかったということもあるのではないかと思いますが、今年の「対戦表」を見るとどうでしょうか…結局ベテラン演歌歌手と最近流行ったJ-Popの歌手らが選ばれているように見えるのですが、そのどちらにもあまり興味を持っていない人は裏番組の格闘技でも見るだろうからということで、そもそもターゲットにはされていないのでしょうか。

個人的には「応援合戦」というサムいものをやめてもらえないかと常々思っていたのですが、それは今でも続いているのでしょうか。また、それを楽しみにしているような人というのはいるのでしょうか。「歌合戦」という番組名である限り対戦形式というのは崩せないのかもしれませんが、即席で集まっているような集団のどっちが勝つとかいうのもどうでもいいような気がして、どうも嫌悪してしまいます。いかにもNHKらしいところではあるのですが。

ともかく、あと2時間ほどで今年の紅白も始まり、それが終わるといよいよ2005年も終わりです。私も今年はゴリエと眞鍋かをり目当てに見てみるかもしれません…ということはNHKの策が奏功するということですね。まんまと。

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