Mitsubishi Motors

Outlanderに続き三菱自動車の復活を目指す新型車第2弾、軽自動車のi(アイ)発売されました。三菱自動車の軽自動車部門は日産に売却されるなどという噂も一時期ありましたが、eKのヒットなどもあってそれなりに収益の上がっている部門なので残したのは賢明でしょう。

さてこのiですが、エンジンを後輪直前に配置したリアミッドシップレイアウトとなっていることが何よりも特徴的です。これにより、デザイン的にもフロントノーズを短くしてボンネットからウィンドシールド、ルーフまでなだらかな曲線を描く、可愛らしい形を実現しています。また、前輪を前進させることができるので、ホイールベースが2550mmとColtよりも50mm長く取ることができ、広々とした乗員空間を作り出しています。

しかし残念なのは車両重量が2WDモデルで900kgと重く、例えばスズキアルトの最軽量車とは200kgもの差があることです。このためどうしてもエンジンにはパワーが必要となり、組み合わせられるのはターボエンジンのみとなってしまい、結果的に燃費や価格に跳ね返ることになってしまいます。価格は128〜162万円ということですから、軽自動車としてはかなり高い部類なのは間違いないでしょう。つい先日モデルチェンジしたMRワゴンと比べるとちょうど30万円ほど違うことになります。

それでも車として魅力的な要素はいくつもあるユニークな車になっているので、存在価値は十分にあるのではないかと思います。単純な実用車をまともにアルトやミラにぶつけてきても勝ち目はないでしょうから、ちょっと拘りを持った車を仕上げてきたということを私は評価します。まあ、私自身が軽自動車を買うことは当面ありませんが、デザインと三菱自動車という会社を受け入れることができる人にはお勧めできるのではないでしょうか。

それにしてもこの「i」という名前は文字にした時にちょっと問題がありますね…

i

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