Notting Hill Gate昨夜、家族が皆寝てしまってから、映画でも見ようかと「コンスタンティン」のDVDをちょっと観はじめたのですが、深夜一人でドキドキするような気分になれなかったのですぐにやめてしまいました。その後他にちょうどいいものは何か無いかと探していたところ、以前友人に「懐かしいロンドンが見られるよ」と言われて借りていた「ノッティングヒルの恋人」があるのを思い出し、こういうときこそと観てみることにしました。借りたのはもう随分前のことだったので、今頃になってようやく観たのかと思われるでしょうが…

ノッティングヒルの恋人
ポニーキャニオン (2003/11/19)
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この映画はハリウッドの大スターAnna Scottなる女優がお忍びでロンドン西部のNotting Hillにある旅行関連書籍専門店を訪れた際、その店主William Thackerと互いに一目惚れし、著しく身分の違う二人が何度も別離と再会を繰り返しながら最終的にはその恋を成就する、というコメディックロマンス作品です。

劇中でも大女優のAnna役にはJulia Roberts、冴えない書店主William役はHugh Grantというキャストです。私はあのPretty Womanも含めJuliaの若い頃の作品はあまり観ていなかったということもあってあまり好きな方ではなかったのですが、この作品のJuliaは実に顔が小さく、本当に可愛らしい表情で一気に好感を持ってしまいました。役者本人に近い立場の役を演じるというのは逆に難しいのではないかという気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか。

この映画の映像を見ていると舞台がロンドンであるということもあるのかイギリスのテレビドラマを見ているような感覚になってしまう場面もありましたが、最近SFやアクション、ファンタジーといった映像に凝った作品ばかりを観ているせいか、こういった「ドラマ」を見せる作品は逆に新鮮で、かつ映像に疲れてしまうことが無くなかなか良いものでした。特に今回見終わってから実にほのぼのとした気分になることができ、案外私はラブロマンスも好きなのではないかということに気付いてしまいました。

そういえば脇を固める助演俳優らも実に個性的な面々が揃っていて、Annaを引き立てるだけでなくストーリーの面白みを一層深くしてくれています。特にWilliamの同居人Spike役のRhys Ifansと、チョイ役ながらHotel Ritzのコンシェルジュを演じるHenry Goodmanがかなりいい味を出しているのではないでしょうか。その他のWilliamの妹や親友らも皆面白い役者ばかりです。

ということで、この作品では懐かしいロンドンだけでなくまた新しい発見をいくつもしてしまいました。しかし、こうして興味が広がっていくのは本当に楽しいものなのですが、あまり手を広げすぎると時間がいくらあっても足りなくなってしまうのが困りものです。特に映画は1本観るとそれだけでおよそ2時間を必要としますからね…

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