今、私は関西国際空港の2階、国内線出発ロビーにいます。というのも、これから初めての海外出張に出掛けるからなのですが、国内線のロビーにいるというのは単に空いていて静かだからというだけです。
これまで関空には何度も来たことがありましたが、個人で来る時にはいつも自家用車かリムジンバスを利用していたので、今回関空特急はるかを使って初めて鉄道で来ました。天王寺を出てからひたすら南に向かって30分ほど走ってくるのですが、途中の車窓からは緑の田園地帯が広がり、これも大阪なのかとアクセスの悪さを改めて実感してしまいました。自宅最寄り駅を出てから2時間近くもかかってしまったのですが、それでも成田よりはマシなのでしょうか?成田にも鉄道で行ったことはないのですが。
ということでフライトの3時間近く前に着いて余裕のチェックインを済ませたのですが、カウンター前で並んでいる時にスタッフが歩み寄って来るので何かと思えば、オーバーブックで他社便への振り替えができる客を探しているということでした。日程に余裕のある旅であればひょっとすればビジネスクラスか、という状況だったわけですが、残念ながら今回はタイトなスケジュールなのでお断りせざるを得ませんでした。もともと他社便でも間に合うのであれば最初からこんな便は選ばなかったはずなのですが。
それはともかく、3時間もの間何をして過ごせばいいのかと思いがちですが、ここ関空には実に嬉しいサービスがあります。最近はHOTSPOTなど公衆無線LANのサービスも普及しつつありますが、関空にも同じように無線LANを利用できるスペースがあり、そのための机・イスと電源、有線LANのEthernetケーブルまで用意されていて、これらを完全に無料で使うことができるようになっているのです。このスペースは空港内に10箇所も用意されていて、出国手続きの前後とも利用できるようです。私もこのあと食事を済ませてから出国手続きの予定ですが、持て余しがちな空港での時間を有効に使えるというのは嬉しい限りです。まあ、やっていることが有意義なのかどうかはその人によるのでしょうが。
もちろんこれらを利用するためにはノートPCなどを持参する必要がありますが、10分間100円で利用できる端末も用意されているので、雑誌を買って読み捨てるのと同じ程度の値段で利用できると思えばいいのかもしれません。
今回私は2.2kgもあるiBookとカメラ、2冊の本が入ったショルダーバッグを担いでいて肩が痛いのですが、これで少しは報われたような気がします。ということで、とりあえず時間も潰せたようなので、ぼちぼち簡単に食事を済ませて出発ゲートに向います。