妻の高校時代から仲のいい友人で、フランス人男性と結婚してフランスに住んでいる人がいるのですが、その女性が一時帰国するたびに今でも友人らと集まっています。先日もその集まりがあって、そこでフランス土産としていただいたのがLa Mère PoulardLes Grandes Galettesというバタービスケットで、私もそのご相伴にあずかりました。いただいたものはもっとシンプルな、地元向けらしきパッケージでしたが、中身はこれと同じもののようです。

このLa Mère Poulardというブランドは、モン・サン=ミシェルオーベルジュを開いていたAnne Poulardという女性のことのようですが、このオーベルジュはオムレツで知られていて、モン・サン=ミシェルの名物料理となっています。このビスケットはその伝統を汲んだものということのようです。

そういったことは置いておいても、このビスケットはバターがたっぷり使われたとても美味しいものでした。ザクザクした素朴な舌触りですが、非常に香ばしく、少ない枚数でも満足感があります。ビスケットの表面には1888と型押しされていますが、これがMère Poulardがオーベルジュを創業した年のようです。19世紀から続くものだと思うと、歴史の重みを感じますね。

このビスケット自体、材料にお金をかけた贅沢なものなのだと思いますが、日本のスーパーマーケットなどで手に入る商品ではここまでの美味しさのものはないでしょう。しかし、それはなぜなのでしょうか。その気になれば日本企業にも作れないことはないはずなのですが、お金のかけ方が違うということなのでしょうか。どうも日本の量産品は万人受けするものになってしまうのか、良く言えば洗練された、悪く言えばつまらないものばかりで、ちょっと特徴のあるものはたいてい輸入品になってしまうように思います。まあそもそもビスケットは日本のお菓子ではないのだから、文化的な積み重ねが違うので仕方ないですかね。