エキスポランドゴールデンウィークも終盤となったこどもの日の今日、親子連れで賑わう遊園地であってはならない惨事が起こってしまいました。大阪府吹田市の万博記念公園にあるエキスポランドのスリルライドの一つ、立ち乗りジェットコースターの「風神雷神II」の運転中に車軸が破損したことが原因と見られる事故が起こり、乗車していた女性1名が死亡、その他の乗客19名全員が負傷し病院へ搬送されることになってしまいました(毎日新聞の記事)。

ジェットコースターをはじめとするスリルライドは男性の方が苦手な人が多いような気がしますが、私は大好きでこれまでにも色々なところで乗って楽しんでいます。他の人がどうなのかはわかりませんが、私の場合は特に「スリル」を感じたことはなく、加減速や回転、ひねりなどによる加速度やスピード感を楽しんでいます。しかしながらそれもこれらの機器が安全で、どんな過激な動きをしたとしても危険はないと思っているからこそのことです。仮に何らかの故障があっても多重に施された安全装置により守られ、怪我をすることなどない、と思っていたわけですが、今回のような事故が起こることがあるとなると全く話は変わってきます。いつか故障し誰かが怪我をするかもしれないと思ったら、私は怖くてとても乗ることなどできません。

おそらく全国各地の遊園地では今回の件を受けて緊急点検が一斉に行われていることかと思いますが、その中で修理や整備の必要なものもいくつかは見付かるのではないでしょうか。風神雷神IIの場合には一年に一度の解体整備を2月に行う予定だったものを都合により今月15日に遅らせていたということで、この判断も問題視されることになるでしょう。また、もしもこの整備があと10日早く行われていれば悲惨な事故を未然に防ぐことができていたかもしれないと思うと悔やまれてなりません。

私はこのエキスポランドには行ったことがありませんが、帰省時に名神高速を走行していると吹田ジャンクション付近にあるのが目に入り、この事故を起こした風神雷神IIとおぼしきコースターが走行しているところも何度か見ています。いつかは行くこともあるかと思っていましたが、今回の件で客足が遠のくことは必至、ただでさえ各地の遊園地が閉鎖の憂き目にあっている中で経営的にも大きな打撃となってしまうのではないでしょうか。少なくとも風神雷神IIの営業継続はまずないでしょうが、エキスポランドだけでなくしばらくは他の園への影響も無視できないでしょう。

それにしても19歳という若さで亡くなった方にはご冥福を祈るばかりですが、その死を無駄にすることなく教訓とし、他の園、他のライドも含めより一層の安全性向上を図っていただきたいものです。