G-Girlやはりスーパーヒーロー/ヒロインは敵に回さない方がいいようです

日本でもアメリカでも成功とは行かなかったようであまり話題にも上らなかったような気がするのですが、最近では「キル・ビル」の主役The Brideのイメージが強い(…といいながらまだその「キル・ビル」を見ていなかったりするのですが)Uma Thurmanが主役のスーパーヒロインG-Girlを演じるSFラブコメディの「Gガール 破壊的な彼女」を観ました。実はなぜか私は劇場公開時から結構興味を持っていたのですが、あっという間に公開が終わってしまったのでDVD発売を楽しみに待っていたのでした。別にUmaのファンでも何でもないんですが、何となくバカバカしさが面白そうだったので…

Gガール 破壊的な彼女 (出演 ユマ・サーマン)
監督:アイヴァン・ライトマン
20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン (2007/07/06)
ISBN/ASIN:B000N3AO1Y

…くだらないです。まさに期待通りで嬉しいです。嫉妬に燃えるスーパーヒロインなんて今までなかなかなかったと思いますが、それをUma Thurmanというトップスターが演じ、VFXにも手を抜かず派手なアクションを見せつつやっているというのがいいではないですか。まあそのG-Girlのアクション自体はそんな無茶なというようなものもありますが、この作品にとっては主題ではないのでまじめに突っ込むべき所ではないでしょう。いや、あえて突っ込むことも楽しんだ方がいいのかも知れません。

ストーリーは、Luke Wilson演じるサラリーマンのMattがUmaが演じるG-GirlことJennyと付き合い始めたものの、その嫉妬深さや強引さなどについて行けずに別れ話を切り出すものの、その後激しい復讐の嫌がらせに逢い…というようなものです。基本的にくだらないコメディなので場面場面で楽しめればいいので、ちょっと無茶なオチにも目を瞑るべきでしょうか。

キャストもそれぞれ良かったのですが、私が注目したいのはMattの部下でJennyの嫉妬を買うことになるHannahを演じるAnna Farisです。どこかで見たことがあるような…と思ったら、ロスト・イン・トランスレーションでホテルで記者会見していた女優のKelly役で出ていたのでした。その他の代表作は昨年第4作まで公開されている最終絶叫計画のシリーズだということで、こちらの方はホラーが苦手な私は観たことがありませんでしたが、実はホラー映画を元にしたパロディコメディだということがわかったのでちょっと観てみようかという気になってきました。まあ、その元ネタのホラーを見ていないとあまり楽しめないのかも知れませんが…それはともかく、Hannahは出てきたときから存在感があってただの脇役ではないな、という感じだったのですが、こういうオチになるとは思っていなかったのでなんだか嬉しかったです。

ちなみに主演のUma Thurmanの名前についてWikipedia

Umaは「ウマ」と読むのが正しく、彼女が主に活躍している北米の英語圏の国ではそう呼ばれている。日本では何故か「ユマ」と読んだり、表記しているが、全く間違っている発音と表記である(外国で「ユマ」と発音をしても通じない)。

と書かれていますが、そうは言っても「馬」と呼ぶわけにはいかないので間違っていたとしても直されることはないでしょうね。また、日本では言語での読みにこだわる人が多いようですが、欧米などでは表記の方を変えずにそのまま自国語の発音で読むことが一般的で、また聖書の登場人物にまつわる名前の場合には自国での呼び方に変えてしまったりもしますね。「ヨハン」というドイツ人が英語では「ジョン」と呼ばれたり、また自らそう名乗りさえするということです。そう考えるとUmaを「ユマ」と呼んでも全く問題ないでしょうし、Uma本人も全く気にすることもないでしょうね。

Umaという名前は仏教の四大学派の一つ「中」のチベット語読みからきている。

というのもかなり個性的ですが…