そんなにギリギリのところでやっているとは…
航空業界での規制緩和によって誕生した新規参入航空会社第一号であるスカイマークも一時は上場廃止の危機に陥りましたが、その後順風満帆とは行かないまでも割り切ったサービスによる格安運賃とB737-800を主力とした効率運用により、それなりに何とか立ち直ったようです。
ところが、昨日明らかになったところによると、6月に運行が予定されていた1704便のうち、その1割近くにあたる168便もの欠航を決めたとのことです。その理由はパイロットの不足ということなのですが、その原因となったのはわずか2名のパイロットだというのがちょっと驚きです。1名は病気療養、1名は自己都合退職ということで、現在訓練中のパイロットが乗務できるようになる7月には復旧したいということですが…
しかしこれはスカイマークにとっては相当な痛手ではないでしょうか。キャンセルや他社便への振り替えによる直接的な損害はもちろんのこと、「こういうことがあっては安心して利用できない」というイメージ的な打撃も受けてしまいます。コストを切り詰めて格安運賃で提供しているところでこのようなことがあって大丈夫なのでしょうか。
それにしてもわずか2名が原因でこれだけ多数の便が欠航することになってしまうというのも大変なことですが、ということは仮にたとえ数人でもパイロットがストなど起こそうものなら大変な混乱を招く、つまり効果的なストになってしまうということですね。まあそれで会社が傾いてしまっては仕方がないのでストなんてやっている場合ではないのかもしれませんが。
実は私は今週末にスカイマークを利用する予定になっているので「まさか…」と焦って確認したのですが、往復とも1番違いの便が対象になっていてドキッとしてしまいました。まあ仮に振り替えなければならなくなったとしてもそれはそれでちょっとしたネタになりますし、他に交通手段はいくらでもあるので金が余分にかかるのでなければ構わないのですが…といっても当事者はやっぱり面倒ですよね。特にいきなり当日知らされた人にはお気の毒としか言えません。