今日のニュースでUFJホールディングスが三菱東京フィナンシャル・グループとの統合に向けて動いているという報道がありました。

金融庁の特別検査で不良債権に対する多額の引当金の積み増しを迫られたUFJは、04年3月期に約4000億円の当期赤字を計上し、首脳陣が引責辞任に追い込まれた。貸出金に占める不良債権の比率も8.5%と他行に比べると極めて高く、来年3月までに約2兆円という巨額の不良債権を処理する目標を掲げていた。

とのことで、数ヶ月前の新聞に大きく報道されていました。「4000億円」というのは個人には想像もつかないような額ですが、三菱自動車の増資予定額が4650億円ということですから、ちょうど同じような額になります。銀行の場合はなかなか支援してくれる相手もいませんから、相当危ない状態だったということは間違いないわけで、統合というのは唯一の選択肢なのかもしれません。

この統合の結果、総資産約190兆円の世界最大の銀行が誕生することになるそうで、この他三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループのビッグスリーの時代を迎えることになるようです。一般市民にはなかなか馴染みのない次元で大きな再編の動きがあるわけですが、数年前には想像もできなかったことです。これが何らかの刺激になって日本経済が活性化されたりしてくれると嬉しいのですが。

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