高田純次愛すべきエロオヤジ。

今でこそこんなブログという形で数日おきにでも日記のようなものを書くようになりましたが、私は昔から飽きっぽい性格なので子供の頃から日記をつけるというのは本当に苦手でした。私でなくても日記というのは三日坊主の代名詞でもあるように続けることが難しいものではないかと思いますが、芸能界きってのテキトー男の代表とも言える高田純次氏が日記を付けたら一体どうなるのか、というような本、その名も「適当日記」というのを見つけたので読んでみました。

適当日記
著:高田 純次
ダイヤモンド社 (2008/02/01)
ISBN/ASIN:4478003769

高田氏が日記を本にすることになったのは還暦を迎えたことが一つのきっかけで、この日記自体もその60歳の誕生日から始まっているのですが、そもそも高田氏が既に62歳にもなっているということにまず驚いてしまいました。私のイメージではいいところ50代前半といったところなのですが、よくよく考えれば自分との年齢差がそんなに少ないわけがありません。要するに自分もそれだけ歳を取っているわけです。

まあそれはともかく、日記はその1月21日の誕生日から始まって、内容は実にいい加減なテキトーキャラ全開で、かつ下ネタをそこかしこにふんだんに散りばめながら進んでいくのですが、何としっかり10月頃までは毎日欠かすことなく続いているというのは予想外でした。1日1行だけとか、酷い時には3日で1行のような時もあるのですが、それでもそれなりに楽しませてくれます。ただそこからの失速ぶりは見事なくらいなのですが…

ただ、テレビの前では本当にテキトーを絵に描いたかのような高田氏ですが、これだけ長きにわたって芸能界で一つのポジションを確保し続け、大ブームにはならずとも常に愛される存在でいられるというのは並大抵のことではありません。テキトーというのも高田氏の芸であって、演じられているものだということは間違いありませんが、実に徹底されていてこれが素顔なのだと錯覚してしまいそうです。

そう考えると、この終わり方はあくまで計算されたものだということになりますが、実際のところはどうなのでしょうか。テキトーなままで幕を引くためにはこういう終わり方にするしかないのかもしれませんが、もう少し読ませてほしかった、というのはわがままでしょうか。

しかしそれにしても本書には椎名林檎が高田氏のファンとして登場しますが、関根麻里も高田氏が理想の男性だと言っていたり、この人のモテぶりは一体どういうことなのでしょうか。きっとテレビの前などではそう簡単に見せない魅力があるのでしょうが、そりゃいい年した男ですから当然ですよね。そんなテキトーなだけのはずがありません。