井倉洞 入口思いもよらず秘境探検気分。

先週末の朝、家族で食事を取っている時に次男が「春休み全然遊びに行ってないよー」と。思わずみんなで「毎日遊んでばかりいるくせに」と言ってしまいましたが、どういうところに行きたいのかと聞いてみれば「車に乗ってちょっと遠くにお出かけしたい」ということなので、そういうことなら早く言えと。たしかに春休みに入ってからも長男の春期講習があったのでろくに出かけられませんでしたし、正月から考えても結婚式があったりでほとんどどこにも連れていってやれませんでした。

ということで、秋頃に義妹らが行ってきたというのを聞いて知った「井倉洞」という鍾乳洞に行ってみたいと思っていたので、早速出かけてみることにしました。鍾乳洞というのは自然の神秘が感じられて何とも魅力的で、私は子供の頃から大好きなスポットだったのですが、我が子らも銀山の坑道では大喜びしていたのできっと気に入ってくれるに違いない、と期待しつつ…
井倉洞 くらげ岩
井倉洞があるのは岡山県北東部の新見市で、鉄道なら伯備線井倉駅からすぐ、自動車なら中国自動車道新見ICから国道180号線で20分ほどとなっています。しかし、私はカーナビに騙されて北房ICで降りてしまい、そこからローカルな細い道路を走っていったので、距離的には近かったのかもしれませんが結局余計に時間がかかってしまったような気がします。特に最後の井倉峡へのアプローチは背後の崖の上から高低差240mを一気に降りることになってしまい、位置エネルギーの無駄遣いでした。

なんとかいくら今日にはたどり着きましたが、ここで注意しなければいけないのが駐車場です。南の岡山側から行くと手前側に井倉洞の入り口っぽいアーチがかかったところがあるのですが、これは一日千円ほど取る民間駐車場の入口らしく、そのちょっと先に市営の無料駐車場があるのです。これは井倉洞のウェブサイトや付近の看板でも注意を促そうとしているのですが、事前に調べて知っていなければわかりにくいので、うっかり騙されてしまう人も少なくないでしょう。
井倉洞
着いてみてびっくりしたのはあまりに人がいないことです。一応駐車場には数台の車が止まっていましたが、観光客はチラホラといるだけです。ちょうど昼時についたのですが、入り口までにある食堂などもガラガラで、入場券を買って中へ入ってみても出会ったのは二組だけ。ちょうど桜が綺麗に咲いていて、天気も良かったし観光日和だったのですけどね…

ただし、中へ入ってみればそんなことは関係ありません。秋芳洞に次いで西日本第2位の規模を誇る鍾乳洞ということですが、期待していた以上に長さがあり、また洞内を流れる地下河川と滝、大きく発達した石筍や様々に作り出された自然の造形でかなり楽しむことができます。全長1200m、高低差90mということで思いのほか運動になり、年間通じて気温が15~16℃だというのに私はかなり汗をかいてしまいました。横歩きをしたり屈まないと通れないようなところも結構ありますし、お年寄りにはちょっと辛いかも知れません。

残念ながら洞内は暗いのでまともに写真を撮ることが出来ませんでしたが、子どもたちも喜んでくれたようですし、やはり鍾乳洞は楽しいところです。ぜひ他の鍾乳洞にも行ってみたいと思っていますが、この井倉洞の近くには「満奇洞」というまた違った雰囲気の鍾乳洞もあるらしいので、今度はこっちに行ってみようかと思います。またやはり日本一という秋芳洞にも行ってみなければいけませんね…


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