傘身内の恥を晒すようですが。

私が今住んでいる兵庫県南部の瀬戸内海沿岸部は、生まれ育った東京近郊に比べると非常に雨が少ないところだと思うのですが、ここのところ梅雨でもないのに毎週のように雨が降っていて、なかなか暖かな春がやってきません。気温は徐々に上がってきているのですが、やはり明るい日差しを浴びないと春は実感できないものです。

雨といえば傘ですが、電車などでの忘れ物の1位の座を不動のものとしているようですが、忘れっぽい私なのに幸いにもこれまで傘を忘れて失くした記憶がありません。実は単になくしたことを忘れているだけという可能性も無きにしもあらずですが、コンビニ入り口の傘立てに一度置き忘れて帰った時も翌日には無事回収できました。私の妻はこの1年に2本の傘を失っているようですが…

そんな私も一昨日は傘をなくしてしまいました。といってもどこかに置き忘れたというわけではありません。午後から勤務先の別の建物で会議があったのですが、その日は夕方から土砂降りになるという予報だったので傘を持って行き、建物入口の傘立てに置いて会議に臨んだのですが、会議を終えて自分の事務所に戻ろうと傘立てを見てみると無くなっているのです。幸いなことにちょうどその時は雨がほとんど止んでいて、傘なしでも濡れずに帰ることができたのですが、そんなところで傘を盗まれるとは思わなかったのでちょっとショックを受けてしまいました。

ところが実は勤務先で無くした傘はこれで4本目なのです。これまでの3本は自分の事務所の入口の傘立てで盗られたのですが、それらの傘はいずれもカーディーラーやガソリンスタンドなどで景品としてもらった物で懐が痛むわけでもなかったので憤慨しつつも諦めがついたのですが、今回はジャスコで700円程度で買った安物とはいえ自分で買ったものです。経済的なダメージはともかく自分が購入したものを盗られたというのは初めてのことです。

しかし、そんなことよりも雨が降っている時に人から傘を取り上げるような人の気持ちはとても理解できず、許す気になれません。自分が傘を持っていないからといって、ちゃんと傘を持っていた人からそれを奪い、その人が濡れようが全くお構いなし、というのは人としてどうなのでしょう。単にそういうことまで考えていないということなのでしょうが、その想像力の欠如に腹が立ちます。知人にも平気でそういうことをしそうなのがいますが、彼のことは残念ながら信用することができません。

まあ、傘立てに傘を置いておいても盗まれない、なんていうのは日本だからこそなのかもしれませんが、傘泥棒も立派な犯罪、窃盗罪です。もちろんそんな被害を警察に訴えてもまともに取り合ってはくれないでしょうし、たとて現行犯で押さえたとしても「まあまあ」で済まされてしまいそうな気がしますが、だからといってやってもいい、許されているということではありません。本当に何とかならないものでしょうか。

…というようなことはこんな記事を読んでくださるような人には今さら釈迦に説法だとは思いますが、思い出すだけで腹立たしいので許してください。とりあえずまた新しい傘を買わなければなりませんが、今度は少々目立つ色にした方がいいかもしれないと思っています。持っているのが恥ずかしいくらいの色にすれば盗まれることもないでしょう…といってもどんな色なのかわかりませんが、ショッキングピンクとかなら…