必要かどうかという問題ではないんです。
ほんの何年か前まで、外出先でのインターネットへの接続手段として64kbpsという速度のAir-Edgeなんていうものを利用していたことも今となっては信じられませんが、モバイル通信の技術もずいぶん発達したもので、3.9GのモバイルWiMAXでは最大75Mbpsなんていうスピードが出てしまうそうです。昔はEthernetの10Mbpsでもほとんど瞬時にアクセス出来るなんて思っていたのに、自宅で利用している有線LANの100BASE-TXにもほとんど遜色ないではありませんか。そもそも未だに100Mbpsというのも自宅がマンションなので光でもVDSLの制約であまりスピードが出ないので意味が無いからなのですが。
さてそれはともかく、私は今サンアントニオからデトロイトに向かう飛行機の機内、上空10000ft以上のところにいます。この帰りの便は残念ながらアップグレードされずエコノミーシートに座っているのですが、その代わりというわけではありませんが機内のインターネットアクセスを利用してみることにしました。実は往きの便の時にすでに申し込んでいたのですが、ゆったり快適だったためか眠くなってしまったので帰りに回したのでした。
ということでブログを更新してみることにしたのですが、偶然昨日似たようなことをしていた方がいてなんとなく先をこされたような気がしていますが、読者数でも間違い無く負けていますので気にしないことにします。
私が利用しているデルタ航空では米国内の路線ではほとんどの便で機内のWi-Fiサービスを提供しているようなのですが、このサービス自体はGogo Inflight Internetのものです。デルタ航空のウェブサイトを見ていると利用出来るのは24時間と1ヶ月の使い放題のプランのみのように見えたので私は24時間のプランを申し込んでしまったのですが、実は1フライトのみというプランもあって、そちらの方が若干ながら安かったのでちょっと無駄なことをしてしまいました。
以前機体を製造しているボーイングの一部門がConnexion by Boeingという機内インターネットのサービスを提供していたものの、採算が合わず2006年限りで撤退してしまっていたのですが、それはやはりちょっと早すぎたということなのでしょうか。今私が利用している限り接続速度には全くストレスを感じませんし、接続自体もかなり安定していてスムーズです。2006年以前の技術ではこうした品質を確保するのも難しかったのかもしれません。またユーザへのWi-Fi自体の普及もかなり進みましたから、利用率の面で採算に乗るようになったのが最近ということなのかもしれません。
ということで、本当にビックリするくらい品質の高いサービスになっていて、ここが地上何メートルなのかということなど忘れてしまいそうです。ただ、何より残念なのはこのサービスが国内線のみの提供となっていることです。本当はフライト時間の長い太平洋路線でこそ提供してもらいたいものなのですが、 何とかならないものなのでしょうか。まあタキシング中どころか駐機中の電子機器の使用まで禁止されている日本ではなかなか厳しいのでしょうね。機内で写真を撮っただけで注意されたときには何かと思いましたよ。