DELTAちょっとした事でもかなり快適。

ただ今私は太平洋上空、中部国際空港からデトロイト・メトロポリタン空港に向かうデルタ航空DL630便の機内にいます。といっても、太平洋路線ではまだインターネット接続ができるようにはなっていないので、オフラインで下書きだけして、実際の公開はホテルに到着して接続できるようになってからではあります。このデルタ航空のB747-400にはこれまでに何度も搭乗していてそれほど変わり映えするものではないのですが、今回違うのはエコノミーコンフォートという、いわゆるプレミアムエコノミーの座席を利用できたということです。

デルタ航空のエコノミーコンフォートにはエコノミークラスの座席の前方数列、B747-400の場合は5列分が割り当てられていますが、その特徴は前後の座席の間隔(シートピッチ)が通常のエコノミークラスよりも4インチ分広げられていることと、シートのリクライニングの角度が通常の1.5倍になっていることとなっています。一万円前後の追加料金が必要なのですが、それ以外のサービス面などではあまり違いがないのでその有難みが判りづらいのか、あまり積極的には利用されていないようです。

しかし今回、私の会社側の配慮でエコノミーコンフォートを利用してみると、思っていた以上に快適なものであることが分かりました。航空会社や機体にもよるでしょうが、通常のエコノミークラスでは座席前方の間隔がギリギリまで詰められていて、座席に深く座らないと前の座席のシートバックに膝が当たってしまうような状態で、足を組むこともままならなかったりします。ところが、広げられたのはたった4インチ、10センチ程度のものですが、これが大きなゆとりを生み出していて、足を組んでもまだ前の座席に当たりません。

リクライニング角度についても、シートを倒して行っても「そろそろ止まるかな」と思った所でまだ止まらず、どこまで倒れてしまうのかと思うほどです。実際にはそれほど大きな角度まで倒れるわけではなく、ビジネスクラスなどとは比較にもならないほどなのですが、エコノミークラスで「ほんの気持ち程度」倒れるだけのシートに慣れてしまった身にはかなり大きく感じます。

ただ、私は今回エコノミーコンフォートの一番後ろの席、すぐ後ろは通常のエコノミークラスという席を取ったのですが、この場合注意したいのが、後ろの席の人は普通以上に窮屈な思いをしているのかもしれないということです。だから気を使わなければいけない、と言いたいわけではなく、後ろの人の足や体がシートバックに当たることが多いのであまり落ち着かない、というよりイラッとくることが多いのです。後ろの人にしてみればなぜ自分たちだけがこんな目に合わなければならないのか、ということかもしれないのでこちらも我慢すべきなのかもしれませんが、今後はもう少し前方の座席を予約するよう気を付けたいと思います。特に今回、私の後ろの人は何故か私のシートバックに頭をつけていたようなので、後ろから押されて少々不快でした。

なおこのエコノミーコンフォートはマイレージサービス「スカイマイル」の上級会員は無料や割引料金で利用することができるので、該当する方々は無条件に利用すべきでしょう。前方のスペースは非常口前の座席などには劣るかもしれませんが、大きなリクライニング角度と十分な荷物スペースが使えることの方が快適な旅を提供してくれるのではないでしょうか。