Vitamix飽きずに使えるといいのですが。

アメリカ人というのも一括りにできるものではなく人それぞれだとは思うのですが、概してアメリカ人の料理というのは非常に簡単なものです。もちろん料理好きな人というのはいて、そういう人は非常に凝ったことをするのですが、日本に比べると専業主婦の割合が非常に低いためか、一般的な人が普段食べるために作る料理というのは缶詰や瓶詰を開けて混ぜてオーブンに入れるだけとか、なんとかミックスの粉と必要な材料を混ぜて火にかけるだけといった感じで、全く包丁を使わないものだったりもするようです。サンクスギビングの定番デザートであるパンプキンパイの作り方を英語の先生が教えてくれるというので妻が家に行ってみたところ、パンプキンパイミックスとカボチャの缶詰を開けて混ぜ、そのまま冷蔵庫に入れるだけだったとかでびっくりして帰ってきたものです。

そんななので「混ぜる」というのはとても大事なプロセスなのか、アメリカのミキサーはとても大きく強力なもので、スムージーやスープなども非常に滑らかなものを作れるようです。Costcoなどで実演販売をしているのを見て、試飲してみるとつい欲しくなってしまうのですが、日本で買うとかなり高いということで帰国直前に買ってしまいました。

買うのはトップブランドであるVitamixにしようとまず決めたのですが、調べてみると色々なモデルがあって何が違うのか、どれが良いのかがよくわかりません。結局、単に付属のレシピが違うだけでも全然違う形名が付いていたりするようなのですが、私達が選んだのは7500というモデルです。これは日本では売られていないのですが、最も近いのが下のモデルです。

バイタミックス TNC5200 ホワイト 【日本仕様・正規品・7年保証】

このTNC5200との違いはコンテナと呼ばれる、材料を混ぜる容器の部分の形状で、7500に付属の背の低いタイプのコンテナがまだ日本では売られていないようです。この製品の特長は何と言っても2.2馬力という超強力なモーターですが、この肝心のモーターが載っている本体部分は全く同じと思われます。

2.2馬力と言われても数字が小さいのでその強力さは伝わりにくいですが、一般的な50ccスクーターのエンジンが4馬力前後なので、その半分のパワーがあるかと思うと恐ろしいものです。そのパワーで、最高20000rpm以上ものスピードで回転するために材料が非常に滑らかにすり潰されるだけでなく、数分以上回すとその摩擦熱によりスープなどを温めることまで出来てしまうというのだから驚きです。

我が家ではこのVitamixを使用してスムージーやスープを作って飲んでいますが、いずれも非常に滑らかで、普通のジューサーミキサーとは一線を画すものです。キーウィなどは皮ごと、リンゴも何分割かするだけで種もそのまま入れてしまっても問題なく、全然わかりません。スープは本当に数分で温かくなってびっくりです。

問題は作動音が電動工具のように大きいことだと聞いていましたが、たしかにそれなりに大きな音は出るものの、しっかりした台の上で使えば全く問題ないレベルだと思います。木製やステンレス製のカウンターやテーブルの上だと反響してしまってうるさいのかもしれません。人工大理石のカウンターの上では周囲との会話も可能で、これまで使用していたジューサーミキサーと大差なく、仕上がりを見て味わったらどうでも良くなってしまいます。日本で買うよりだいぶ安く済んだとはいっても$550ほどしたのですが、これは思い切って買ってしまって正解でした。