大阪土産としてひとくち餃子を売り出している点天が、大阪駅前の阪神梅田本店の地下1階阪神食品館に出店している大阪胡椒餅を、先日同窓会のために大阪へ行った際にお土産として購入してみました。最近は551 HORAIの豚まんかリクローおじさんのチーズケーキのどちらかばかりを買っていたのですが、さすがにマンネリ化しているので変化を求めて新しいものを買ってみたのでした。
胡椒餅といえば台湾夜市の屋台グルメでもお馴染みの、スパイシーな肉が餡として入っているパンです。中国語で「餅」というのは小麦粉を焼いたり蒸したりした丸いものを指すようで、日本語でいう「餅」とはだいぶ違いますが、それさえわかっていればそれほど変わったものでもありません。この大阪胡椒餅は胡椒や五香粉を適度に効かせつつ日本人好みの味に仕上げたものとのことです。私も台湾の夜市では何度か買って食べたことがあり、かぶりつくとジュワッと溢れてくる肉汁が印象的な美味しいスナックです。特に先日ゴールデンウィークに行った饒河街夜市の入り口にある屋台の胡椒餅は行列ができる人気店で、皆続々と購入していたので私も列に加わって食べたというのが記憶に新しいです。
さて、この大阪胡椒餅は翌日の朝食に食べてみましたが、五香粉の香りはマイルドに抑えられていて、ふわっと香る程度です。一方胡椒の方はしっかりと効かせてあって、ピリッと辛く仕上がっています。餡は挽肉というよりは大きめのサイコロ状の肉がゴロゴロと入っている感じで、歯応えもあるので満足度が高くなっているのではないでしょうか。1個350円程度だったかと思いますが、それに見合う価値はあると思います。
実はこの大阪胡椒餅の売り場では新商品としてチーズキーマカレー胡椒餅というものも販売していたので、通常の胡椒餅を2個とカレーの方を1個購入してみました。胡椒餅としては邪道だろうと思うのですが、「香り高いクミンと爽やかな清涼感をもたらすグリーンカルダモンを軸に、カレーの風味を大胆かつ上品に表現し、そこへチーズのまろやかなコクを加わえて奥行きある味わいに仕上げました。」(原文ママ)と言われると、スパイス好きな私としては見逃すことができなかったのです。これまでにも大阪胡椒餅では期間限定の色々な商品を販売してきたようですが、このカレー胡椒餅は私を狙い撃ちに来ているとしか思えません。
こちらも食べてみたところ、一口齧ったところでクミンのいい香りが漂ってきて、そのまま餡を食べてみると胡椒餅と同様に肉がゴロゴロと入っていて、カレーで味付けされています。しかし、確かに美味しいのですが、ちょっと高級なカレーパンといった感じで、意外性はあまりなく、胡椒餅である必然性が感じられませんでした。とはいえ、カレーパンもちょっと高いものではもっと値が張るものも珍しくないので、この価格に対する価値・満足度は十分高いのではないかと思います。
ということで、この大阪胡椒餅は大阪土産の一つとして、悪くない選択肢の一つではないでしょうか。私も台湾がちょっと恋しくなった時に食べてみたいと思います。