そろそろ2回目の台湾旅行の話は終わりにしておこうかと思うのですが、最後に一般によく言われている通り「台湾人は本当に親日なのか」について、改めて感じたことを書いておこうかと思います。

韓国や中国については反日であるということがよく言われ、実際の両国の政治家や有名人の反日的発言が報道されることも珍しいことではありませんが、同じように国境を接する「国」であっても台湾についてはそのようなことがないように思います。これは台湾が正式には国家として日本政府にも認められていないことから遠慮しているのか、それとも本当に悪感情を持っている人が少ないのか、実際にどうなのかは日本にいるとわからないものです。

しかし今回も台湾滞在中に不愉快な思いをすることは一度もありませんでしたし、それどころか実に温かいもてなしを受けたように感じました。特に、十分へ行くために台北駅の自動券売機で切符を買おうとして、空港で当選したicash 2.0が使えずに四苦八苦していたとき、見知らぬ現地のおじさんが近寄ってきて「十分へ行くときは途中の瑞芳で待ち時間があるからここまでの切符を買って下車して、店を見て回るといいよ」とか「ICカードが有るならそれでそのまま乗れるよ」と教えてくれて、さらには別のフロアの改札まで連れて行ってくれました。他の国ならここで案内料を要求されたりするのではないかと少々疑心暗鬼になっていたのですが、そんなことはまったくなく笑顔で手を振って戻っていったので、本当に純粋な親切心だったのです。

こんなエピソードだけでなく、日本語も英語も通じないような小さな飲食店に入っても身振り手振りで案内してくれたり、周りのお客さんも席を譲ってくれたりしますし、怪しげな店でぼったくられるようなこともなく、本当にいい人たちばかりに感じました。これは別に私たちが日本人だからというわけではなく、台湾の人たちがそういう国民性ということで親日というわけではないのかもしれません。いずれにしても、日本人が他のアジア人を見るときの目が台湾人のそれとはまったく違うのは悲しく残念なことです。

結局、台湾人が親日なのかということは良くわからないのですが、少なくとも特に嫌われているようなことはないと思います。日本で無駄に英語が使われるのと同じように、街中の看板や商品のパッケージにひらがなやカタカナが不必要にデザインとして使われたりもしているので、それを嫌うような人が多くはないというのは間違いないでしょう。欧米で同じようなものを見るのはSuperdryの「極度乾燥(しなさい)」くらいのものでしたが、今でも「冒険魂」なんてやっているのですね。

アメリカやヨーロッパの白人諸国ではアジア人は最下層として差別されがちで、それを幾度も実感して慣れてしまった私には台湾が本当に居心地が良く、帰国のために空港に向かうMRTの中では妻と移住について話し合ってしまったくらいです。まあそれは半分冗談としておきますが、台湾には180日間まで滞在可能な退職者ビザなんていうものもあるらしく、そう遠からず使えそうなのでちょっと考えてしまいます。夏は暑くて辛いので、夏だけ日本で過ごして涼しい間だけ台湾、なんて贅沢ですね。そんなお金はないと思いますが。