甘いものの中でも特にあんこものには目がない妻が、三大どら焼きの一つだから絶対食べたいと言っていた浅草亀十さんのどら焼きが、駅前の百貨店の催事か何かで売られるということで、見事に入手してきたので私もいただきました。

どら焼きといえばどこかの青いロボットの大好物ですが、彼でなくてもどら焼きが好きではないという人はあまりいないのではないか、というのは私の思い込みでしょうか。私もどら焼きは大好きで、特に皮の表面が蜜っぽくベタベタするくらいのものが好みですが、この亀十さんのどら焼きはだいぶ趣が違います。見た目より軽く皮はふんわりしていて、表面にはムラのある焦げ目がついています。食べた感じも含めて、一般的などら焼きの皮よりもカステラっぽい気がします。中央部にはしっかりと密度感のある粒あんが入っていて、周辺部を皮だけ食べても、中心部をあんこと一緒に食べても、ふた通りの美味しさが楽しめました。

どら焼きというと子供の頃から馴染みがあるのは文明堂三笠山ですが、この三笠山の均一で滑らかな表面の焼け具合とは対照的な亀十のどら焼きは、どうも皮を1枚1枚鉄板の上で手で焼いているとのことで、そこにかかっている手間暇が違うようです。その分お値段は張りますが、このふんわりとした皮の美味しさは機械では難しいものなのではないでしょうか。もちろん、三笠山も美味しくて好きですが、それぞれ別のものだと考えたほうがいいのだと思います。

ということで、普段なら浅草へ行かなければ買えないような品が、まさか600kmも離れたところでいただけるとは、もうこんなことは当分ないのでしょう。まあ浅草ならその気になれば行けるところではあるので、また買いに行ってもいいですね。