私の自宅は昭和末期に建てられた古いマンションにあるのですが、景気の良い時代に建てられただけあって贅沢な作りになっていて、比較的大きなルーフバルコニーが付いています。特に子供が小さかった頃には公園に連れて行かなくてもバルコニーで三輪車に乗せるなどして遊ばせておけば安全で、とても重宝していたのですが、ある程度大きくなってしまうとただ空間があるだけです。とはいえ、その空間の分だけ目の前が開けているので、なかなかいいものです。

そのバルコニーには数年おきにアシナガバチが巣を作るのですが、今年も「アシナガバチが飛んでいるな、もしや…」と思って探してみると、すでに直径10cm以上の巣が作られていました。スズメバチ科のアシナガバチは肉食ですが、こちらが挑発しない限り人間を刺すことは稀で、毛虫や青虫を狩るということで益虫とされているようなのですが、洗濯物に紛れ込んでいたりして何かの折に刺されてしまったりするのも怖いので、やはり駆除しておきたいものです。

ということでどういう風に駆除するのがいいのかな、と調べていたのですが、私がそうしているうちに妻が殺虫剤を巣に向けて噴射して、あっという間に片付けてしまったようです。結局やることは同じなので、ああだこうだと考えているうちに行動したほうが勝ちということでした。

実はアシナガバチの巣は春から秋にかけて作られて使われるだけで、冬には働き蜂はすべて死んでしまって巣は破棄され、再利用されることはないということなので、小さな子供がいたらもっと神経質になっていたでしょうが、放っておいても大きな問題はないようです。まあそれでもあと何か月も蜂を気にしながら過ごすというのも窮屈なので、さっさと処分してしまったほうがいいですね。