今日は仕事を定時で終えたあと、交通安全講習会というものに出席させられてきました。社用車の運転許可者が強制的に受けさせられるものなので仕方ないのですが、早く帰りたいところで2時間も拘束されるのはちょっと辛いものがあります。

例年は交通安全協会から警察OBを講師に招いて有難い話と教育映画を観せられるのですが、今年は趣向を変えて会社が契約している損保の人を呼んでいました。内容的には全国の交通事故死者数や事故件数などの傾向から始まって、県内の事故、うちの社用車の事故の時間帯や状況の分析、具体的なシミュレーションから交通事故を起こした場合の経済的ダメージ、よくある事故のケースから事故を防ぐための対策とその事故の場合の典型的な過失割合、という保険会社ならではの話を聞くことができ、あまり退屈せずに聞くことができました。保険会社にとっても事故件数は業績に影響してきますので、なるべく事故を減らそうということでこういう話を引き受けているのだろうと思います。

しかし、こういう「講習」というものが実際にどれだけ事故を減らすために有効なのかは甚だ疑問です。そもそも意識の低い人は最初から聞く耳を持っておらず、逆にそれなりに意識している人にとっては常識的な話ばかりになってしまうのではないでしょうか。もちろん全く効果がないとは言いませんが、周りを見ても早く帰りたくてウズウズしているような人ばかりなので、頭に入っているとは思えませんでした。会社側も何もしないよりはマシという程度のつもりなのでしょうか…

それにしてもちょっと驚いてしまったのですが、自分が交通事故の加害者となって相手を死なせてしまった場合、香典には50万円ほども包むものらしいですね。そんなことは今まで考えたこともありませんでしたが、当然ながら自動車保険などではカバーできない部分になりますので、そんなところが経済的に大きな負担となるようです。状況によっては交通刑務所に送られるようなことになりますので、それどころの話ではないかもしれませんが、万一の場合には色々なことが被さってくるというとおがわかったのは講習の成果でした…ということは、役立っているということでしょうか?

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