
「エイドリアーン!」というとどうしてもSylvester Stalloneの顔を思い浮かべてしまうのは私だけではないと思いますが、そんなことはさておき今年までMcLarenでテクニカル・ディレクターの職にあったAdrian Neweyが来年はRed Bull Racingへ移籍することが発表されました。
これについて私も最初は「ふ〜ん」という程度の印象だったのですが、最近13年間のF1でチャンピオンになったのはMichael SchumacherかAdrian Neweyのどちらかだ、と聞くとただごとではないような気がしてきました。確かに今年のMcLarenは信頼性に欠ける点があってチャンピオンこそ逃しましたが、最速のマシンであったということは間違いないところで、実績としても19戦中10勝を挙げています。
そのNeweyが来年Ferrariエンジンを搭載することになるRed Bullに移るとなると、下手をするとFerrariよりも速いマシンができてしまうかもしれません。今年もCosworthエンジンでなかなか渋い走りを見せ、侮り難いところだったのですが、来年以降はひょっとしたらトップチームを脅かすような存在になってしまうという可能性もあります。実際にNewey効果が目に見えるようになるのは来季後半以降のことかもしれませんが、徐々に上位に進出してくることになるのではないでしょうか。
空力設計に定評のあるNeweyですが、そんな個人の才能が大きく影響してしまうということは、この世界もまだまだ科学的に解析できていない部分があるということですね。現時点でもシミュレーションである程度の解析は可能なのでしょうが、完全に解明しようとすると膨大な計算量が必要となり現実的ではないということなのでしょうから、今後のコンピュータの計算速度の向上によっていつかは最適設計ができるようになってしまうことのなるのでしょう。しかしそうなるとまた面白みが減ることになってしまいそうですから、しばらくは楽しめるようにこういう部分も残しておいて欲しいものです。
