Schneeballen

先日、義妹がドイツの友人宅に遊びに行ってきたということで、Schneeballenというお菓子をお土産にもらいました。私は知らなかったのですが、調べてみるとロマンティック街道の有名な観光地Rothenburg ob der Tauberの伝統的な菓子で、街中至る所で売られているものだということです。私も20年ほど前にはローテンブルクに行ったことがあるのですが、全く知りませんでした。

もらったのは有名どころのもののようで、Dillerという店のSchneeballentraeumeという商品名になっているようです。この店のウェブページでは店舗の案内のみで肝心の商品が紹介されていませんが、ショーケースにごろごろと転がっているものがそのSchneeballenです。なお、ドイツ語でSchneeは「雪」、Ballはそのまま「ボール」、ということで雪玉をモチーフにしたものです。ちなみにTraeumeはTraumの複数形で「夢」ですね。

実際にどんなものなのかというと、ビスケット生地を薄く延ばして細かく切ったものを丸い型に入れて揚げたもので、直径10cm程度の球形になったものからビスケット状のものを剥しながら食べることになります。チョコレートなどのコーティングやフィリングで味付けをしてバリエーションを持たせているようですが、基本は砂糖をまぶしたもののようです。今回もらったのはシナモンシュガーをまぶしたものと、ホワイトチョコレートでコーティングされたものだったのですが、まずはシナモンシュガーの方を食べてみました。

実にシンプルなお菓子ながら、素朴な味がかえって飽きずに食べてしまうことになるので、家族4人でものの数分のうちに食べ尽くしてしまいました。生地自体に甘さはほとんどないので、シナモンシュガーの甘みが程よい感じで大人のお茶菓子にも悪くないかもしれません。ただ、私はフォークを2本使ってほぐしていきましたが、テーブルの上は砂糖まみれになってしまいましたので、上品に食べるのは難しいかもしれません。他の味付けのものであれば問題ないのかもしれませんが、人前で食べる時には注意が必要かも…

ところで別にロマンチックだからロマンティック街道というわけではないのですが、ローテンブルクには一年中クリスマス関連の商品を扱っている専門店Christkindlmaerkte (Christmas Markets)があったのを覚えています。今なら日本でも似たような店はいくつもありますが、20年前には珍しかったので印象的でした。やっぱりあの店は今でも健在で、きっとこの時期はまさに掻き入れ時、店内は大賑わいでしょう。12月のドイツは非常に寒いので一般に観光には向かないと思いますが、華やかに飾りつけられたクリスマスの街は一見の価値があります。私もまたいつか行ってみたいものです。