こだわりポイントは玉葱

普段は料理など全くといっていいほどしない私ですが、最近ちょっとわがままを聞いてもらったかな、と思ってしまったので夕食でも作って奉仕してみることにしました。簡単で失敗のない料理の定番と言えばやはりカレーですが、私の実家ではなぜかカレーだけは父が作っていました。あれも今回の私と同じようなことだったのでしょうか…

何かとこだわらずにはいられない私ですが、今回のこだわりポイントは玉葱です。材料を切って、軽く炒めて、コトコト煮込んで、最後にルーを入れれば適当なカレーはできてしまうものですが、それだけでは面白くありません。必要性にかられて作る主婦の料理とは違い、作ることに目的がある男の料理としてはそれでは物足りないものです。

みじん切りにしたちょっと多めの玉葱を、30分近くかけてアメ色になるまで弱火でじっくり炒めます。混ぜる手をちょっとでも休めるとすぐに焦げ付いてしまうので、30分間鍋の前で手を動かし続けなければならず結構疲れてしまいますが、最後の数分は香ばしい香りを味わうことができます。その後は肉・野菜を順に放り込んで軽く炒め、水を注いで圧力鍋に任せて煮込むだけです。

ルーを入れて出来上がってみると、いつものカレーとはちょっと違うということが子供にもわかるらしく、普段よりも多めの量を盛ったにも関わらずペロリと平らげてくれました。妻も「いつもにはない味がする」と言ってくれましたし、それ以上に自分が作らずに済んだことを喜んでくれたようなので初期の目的は達成することができたようです。しかし肝心の私自身が玉葱の効果を今一つ実感することができず、消化不良気味な気分で終わってしまいました。

玉葱は水分を飛ばしてしまうと入れた時の分量の5分の1以下になってしまうので、思い切って大量の玉葱を刻むことが必要ですが、今回は私の目論見よりも他の材料が多く相対的に玉葱が少ないということになり、それがちょっと物足りない結果となってしまったのです。結局これでは私としては悔いが残る、ということで来週のリベンジを誓いましたが、その時は今回の倍以上の玉葱を投入する予定です。しかし辛いのは玉葱を刻む時の目の痛みですね。新たまねぎなら目も痛くならないのでいいのすが、この時期にはありませんし…品種改良とかで何とかならないものかと思ってしまいます。