タマネギ・ビフォー・アフター

先週はタマネギの数が少なく、ニンニクもなかったので悔しい思いをしたカレー作りですが、今週は万全の体制で臨みリベンジを果たすことができました。

今回は少々小振りなタマネギを5個使い、涙を流しながら全てみじん切りにしたのが写真の右側の状態です。そこから初めは弱火、ある程度水分が飛んだところからはさらに火を弱めてトロ火の状態でひたすら混ぜながら炒めること55分、満足のいく状態になったのが右側のものです。アメ色に変わってすっかり量が少なくなってしまっているのが判るでしょうか。あとは肉と野菜を入れて軽く炒め、圧力をかけて煮込んだあとでルーを入れて軽く煮るだけなので、タマネギ炒めが終わったところで既にこのカレーの勝負はついていると言えます。

出来上がって食べてみて「あれだけ手間を掛けた割にはタマネギの味はわからないものだなぁ」などと思っていたのですが、それは大きな勘違いでした。というのも、最初はいきなりいつものスパイスをたっぷりふりかけてしまっていたのですが、おかわりの時に試しにそのまま食べてみるとはっきりとタマネギの味がしていたのです。もともと、ルーを投入する時点で「このまま食べてもおいしいのではないか」という様子だったので、味が違わない訳はなかったのです。いくらスパイス好きでも素材の味を消してしまうようなスパイスの使い方ではいけませんね。

前回は具材も今一つだったのですが、今回は私が一番好きな鶏のモモ肉を使い、子供のリクエストで缶詰のコーンを入れてみました。鶏肉は圧力釜の威力で舌でもほぐせるほど柔らかくおいしくなりましたし、コーンも甘みが出ますがプチプチした食感が案外悪くはありませんでした。この点でも大成功だったと言えます。

今回はこの記事のために調理の途中で写真を撮っていたので、子供には「写真なんか撮ってお父さん変やなあ」などと言われてしまっていたのですが、出来上がったカレーを食べて「ちょっと辛いけどおいしい味がする」と言っておかわりしてくれたり、「お母さんのカレーとは全然違っておいしい」などと言ってくれたのがとても嬉しかったです。やっぱり子供の言葉が一番素直ですから、褒めてもらえると本当に嬉しいですね。またカレー以外のものもチャレンジしてみる気になってしまいました。