すっかりハリウッド俳優の仲間入りをしたらしい渡辺謙も出演しているということでも話題となったBatman Beginsを観てみました。これまでのBatmanシリーズはまともに観たことがなかったのですが、ストーリー的には殆んど繋がりがなく、完全に別個の作品ということだったので全く問題になりませんでした。
この作品ではタイトルからわかる通り、どのようにBatmanが生まれることになったのかというところを描いています。これまで謎に包まれていて得体の知れない存在だったBatmanの秘密が明かされるということになるのですが、初めて観る私のような人にはもってこいの作品だったかもしれません。しかし、これまでのBatmanシリーズが好きだったという人にとっては、冒頭の修行のようなシーンなどは全くBatmanらしくないので、期待外れだったという人もいるのではないでしょうか。
これまでのシリーズの作品と同じようにコミックを実写化したとはいっても、近年の映像技術の進歩によってディテールが緻密に描かれ、Batmanの装備などもかなりリアリティが増しているのではないかと思います。私が特に気に入ったのはBatmobileで、これまでの作品のいかにもマンガちっくなBatmobileとは違う、近未来兵器のような、ひょっとしたら本当に存在するのではないかという感じで、派手な装備はなくても操縦時や乗降時のギミックがかなり魅力的でした。
主人公の設定がかなり現実外れした大富豪であるというのが感情移入の妨げになりますが、その分気楽に観られてよかったかもしれません。あれだけの資産があれば金の力で何でもできてしまいそうな気がしてしまうのは私が善人ではないからでしょうか。
そういえば渡辺謙は冒頭に出てきて不気味な雰囲気を漂わせて存在感のある役どころですが、かなり強そうだったのに梁の下敷になってあっけなく死んでしまうとは拍子抜けでした。まあ、彼に期待してこの映画を観るという人はかなりの少数派なので問題はないのでしょうが、もう少し頑張ってもらえる役だとよかったのにというところです。まあ、Qui-Gon JinnことLiam Neesonを差し置いて生きのびるのは無理というものでしょうが…
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