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Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)

Harley Quinnを愛するすべての人に。
🤡

SARS-CoV-2と名付けられたウイルスは良くも悪くも日本の社会を変えていくことになるのではないかと思うのですが、甚大な負の影響を受けているのは飲食産業や旅行・レジャー産業です。特に航空会社はかなり危機的な状況でしょうから、今年以降いくつもの会社の倒産や合併が見られるのではないでしょうか。また身近なところでは個人経営の飲食店も苦しいところが少なくないでしょう。私はできる限り通常通りの生活を送って経済を回していかなければと思ってはいますが、一個人の行動は限られたものですし、そうも行かないものもあります。

だからというわけではありませんが、この週末は次男を連れて映画館へ行ってきました。閉鎖空間は避けるべきと言われていることもあって、地元のシネコンも当日販売のみに絞って無理に来場しないように配慮しつつ、短縮営業でなんとか凌ごうとしているようですが、やはり休日にも関わらず来場者は普段よりだいぶ少ないようでした。しかし、上映中に喋ったり咳・くしゃみをするということは基本的にないはずなので、ウイルス入りの飛沫が撒き散らされるリスクは案外少ないのではないかというのが私の推測です。これで感染してしまっていたら「ホレ見たことか」と言われるだけですが…

今回観てきたのは「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」という作品です。2016年に公開された「スーサイド・スクワッド」という作品があり、これはあまり評判は良くなかったものの主人公の一人であるHarley Quinnが素晴らしかったのですが、本作はその続編であり、Harley Quinnを主人公に据えた作品です。「スーサイド・スクワッド」が公開されたのはかれこれ3年半も前のことですが、私はそれ以来iPhoneの壁紙をずっとHarley Quinnにしているくらい惚れ込んでいるので、今回の作品が公開されるに至り、ウイルスなどに構っているわけにはいかなかったのでした。

Gotham Cityを仕切るJokerと別れた直後、思いを吹っ切ろうとするHarleyのもとに、これまでの恨みを晴らすチャンスとばかりに数多くの刺客が現れるもののなんとか難を逃れ…と思ったら…という感じの出だしですが、全体的にダークでありながらコミカルなタッチになっています。しかしながら本作のレーティングは何故か日本ではPG12となっているものの、アメリカではRとなっており、かなり惨い描写もあるので特に私のようにいろいろ想像してしまう人は要注意です。まあアメリカではFワードを連発するだけでもレーティングが上がってしまいますけどね。

また、本作では基本的に「女対男」の構図となっています。Roman Sionisが仕切るGotham Cityに立ち向かう女達をHarleyがまとめ、最後に対決することになるので、どうも男性が観ていると居心地の悪さを感じずにいられません。とはいえ、善人はほとんど登場しないので、自分とは関係のない世界で起こっていることだと思えばいいのかもしれません。

Harleyを演じているのはもちろん前作に引き続きMargot Robbieですが、やはり相変わらず素晴らしいです。今回は製作にも回っており、本作へはかなり入れ込んでいるようですが、このぶっ飛んだ役柄のHarleyをMargot以外の誰かが演じるというのはもう想像できません。一方、敵役のRomanを演じるのはEwan McGregorで、さすがの迫真の演技なのですが、The Huntressを演じているMary Elizabeth Winsteadとの写真が原因で離婚したとのことで…その辺は一流のプロなので問題ないのでしょうかね。

ということでバイオレンスアクション満載の本作でなかなか楽しめましたが、「スーサイド・スクワッド」の続編である”The Suicide Squad“も来年公開予定ということで、ウイルスの影響でずれ込む可能性もありますが楽しみにしたいと思います。ちなみに”bird of prey“とは猛禽、つまり他の動物を食べる鳥類のことで、生態系の頂点に立つ者ですが、そこまで支配的で絶対的な強さはないような気がします。そこが「猛獣」との違いなのでしょうか。

Joker (2019年の映画)

現実とそうかけ離れてもいないような気がするのが怖い。
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これまでにここでも何度も書いていることですが、同じアメリカンコミックでもMarvel ComicsとDC Comicsではだいぶカラーが異なっていると思います。今、Marvel Cinematic Universeの作品群がすでに一つのジャンルと言ってもいいほど市場での地位を確立していますが、それに対してSupermanBatmanを擁するDC陣営はあまりうまく行っていると言えない状況ではないでしょうか。日本でもSupermanシリーズやBatmanシリーズはそれぞれ歴史や知名度があって知らない人はいないのでしょうが、Wonder Womanは最近の映画がそれなりにヒットしたとはいえ、その他のキャラクターが弱すぎます。

とはいえ、別にMarvelと同じようにする必要はありません。私自身の幼い頃のヒーローはSupermanでしたし、Batmanシリーズのダークで大人っぽい雰囲気も脳天気なMarvelよりも好みです。また、3年前に映画化されて2021年には続編が予定されているSuicide Squadもディズニー傘下のMarvelではとてもありえないような破天荒な作品で、私は大好きです。特にMargot Robbie演じるHarley Quinnがとても気に入っていて、今でもiPhoneの壁紙はHarleyにしているくらいなのですが、このHarley Quinnが主役の「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」という作品も来年3月に公開が予定されていて、今から非常に楽しみにしているところです。

ということで前置きが長くなりましたが、このHarleyを狂気の世界に引きずり込んだ張本人であり、Batmanの宿敵の一人であるThe Joker がいかにして誕生したかを描いた作品「ジョーカー」がこの週末に公開されたので、こちらも早速観に行ってきました。

しかし実は、上映が始まって最初の30分ほどまでは観に来たことを後悔していました。というのは、この作品があまりにリアルなタッチで精神的に病んでいるThe JokerことArthur Fleckの状況を描いたものであり、とても痛々しいものだったからで、できるだけ気楽に生きていきたいと思っている私にとっては重すぎると感じたのです。しかしながら、それを乗り越えて観ているとThe Jokerについての理解を深めることができたと思います。

本作でArthurを演じているのはJoaquin Phoenixですが、この作品で生活に困窮するArtherを演じるために23kgほども減量したとのことで、演技も真に迫るものだったと思います。あまりに急激な減量は精神にも影響するということですから、もしかするとそれも寄与したのかも…なんていうことはあって欲しくありません。2008年の「ダークナイト」ではその公開直前に亡くなってしまったHeath Ledgerが主役を食う存在感の怪演を魅せていたのですが、本作のJoaquinの演技もArthurがThe Jokerに至る過程として決して劣るものではなかったと思います。

舞台となっているのはニューヨークをモデルとした架空の都市Gotham Cityですが、撮影がニューヨークで行われていることもあって紛れもなくニューヨークの出来事のように感じてしまいます。時代としては1981年の景気が悪く世の中が暗い頃なので、現代のニューヨークとは雰囲気は違うのですが、それでも非常に現実的に感じられてしまい、今でもニューヨークの街角ではArthurのような苦境に喘いでいる人がいて、現実のJokerが生まれてしまうのではないかと不安に…というのは言いすぎですね。しかし、ハイテクメカが登場するわけでもなく、荒唐無稽なところは一切ないので、設定さえ整ってしまったらこの狂気が現実のものとなってもおかしくないのではないかと思ってしまうのです。

Batman Ninja

外国人には難しいような。Batman Ninja - Batman

Marvel Cinematic Universeと呼ばれるMarvel Comics原作の実写映画化作品はすっかり映画の一つのジャンルを築き上げてしまったように見えますが、DC Comicsの方はSupermanBatmanは古くから映画化されてヒットしていたにもかかわらず、その後の展開では遅れを取ってしまっているようです。だから奇策を取って、というわけではないでしょうが、「ニンジャバットマン」というアニメ映画が日本で製作されて公開されました。

「え? 忍者?」とだいぶゲテモノ臭が漂っていたこともあり、私は観るべきかどうかだいぶ迷ってしまったのですが、「スーサイド・スクワッド」で見てずっと以来iPhoneの壁紙にしているほど好きになったHarley Quinnも活躍(?)するようなので、仕事の後に観に行ってみることにしました。

Batman Ninja - Harley Quinn
本作はBatmanが主役でメインの敵はJokerと付き従うHarley Quinn、その他Cat WomanPenguinTwo Faceなど諸々のキャラクターが登場するという、それだけ見ればオーソドックスなバットマンシリーズなのですが、ただ舞台が中世日本、戦国時代というところが特徴です。もちろんバットマンが戦国時代の日本に現れるという時点で荒唐無稽な話なのですが、その先にはそれどころでないバカバカしい話が繰り広げられ、ダークナイト三部作や「ジャスティス・リーグ」のシリアス路線とは全く別物と考えなければいけません。まあ、スーパーヒーロものという時点でまったく非現実的ではあるのですが。

しかし、ストーリーや設定はともかく、映像としてはとても面白いものでした。BatmanとJokerの直接対決シーンはかなりスピード感があって見応えがありましたし、Batmanが状況を分析する説明的な場面では多彩な演出が使われて、退屈させられるようなこともありませんでした。やはりアニメの映像表現については日本の技術は今でも世界をリードしているのでしょうか。

なお、本作は日本では劇場公開となっていますが、アメリカではネット配信とBlu-ray/DVDの販売のみとなっているようです。さすがにテーマ的に日本以外の国では無理があるので仕方ないでしょう。日本で常識的に知られているような戦国武将の名前を知らないと、どういう意味なのかわからないようなところも多々あるはずです。せっかくDC Comicsを元にしているのにこうして市場を限定してしまったというのは大変もったいないことのように思えますが、まあ仕方ないでしょう。