Film以前はほとんど興味を持ってもいなかったのですが、映画を頻繁に観るようになってから映画音楽にも関心を持つようになり、最近になって何枚かのサントラ盤を購入するようになりました。もともと無声映画の時代から映画には音楽がつきものでしたが、作品によっては映像だけでなく音楽にも非常に力の入っている場合が少なくなく、1枚のコンピレーションアルバムとして聴いてもレベルの高いものがあります。もちろん映画の中で印象に残る曲を聴いて頭の中で映像をプレイバックするという楽しみもあります。

今回私は一度に2枚のサントラCDを購入したのですが、1枚は先日観て「できれば入手してみたい」と言っていたChildren of Menです。

Children of Men
Children of Men

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Original Soundtrack
Varese Sarabande (2006/12/12)
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映画のイメージそのものも70’sのBritish Rockがピッタリだったのですが、サントラに収められている曲もDeep PurpleKing Crimsonら大御所をはじめとする面々による名曲が含まれていて、今聴いても映像の雰囲気がそのまま蘇るようです。近未来を描いたSF作品なのに30年以上前の曲が似合うというのも面白いものですが。

もう1枚の方は現在公開中のMarie Antoinetteです。

Marie Antoinette
Marie Antoinette

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Original Soundtrack
Verve Forecast/Polydor (2006/10/10)
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ジャケットには愛しのKirsten Dunstがなまめかしく横たわっていますが、これに惹かれたというわけでは決してなく、以前から映像や脚本よりもむしろ(などというと怒られますが)音楽に定評のあるSofia Coppola監督であり、今回もなかなか評判が良かったために映画を観る前に購入してしまいました。実際に予告で使われているNew Orderの曲などは結構いい感じだったのですが、他の曲も基本的にUK Pop中心で明るく軽い感じの曲が多かったように感じました。

かと思うと18世紀のフランスを舞台にした映画らしくVivaldiの協奏曲なんていうものが入っていたりするのも面白いのですが、こういったクラシックの曲で使われる生楽器の音はMP3は苦手なようで、音が波打ってしまい綺麗な音で取り込むことができませんでした。私は無頓着にiTunesでエンコードしてしまっているので、LAMEなどの高音質なエンコーダを使えばいいのかもしれませんが、それはちょっと億劫なので…

とまあそれはともかく、どちらのサントラ盤も統一されたイメージを持つコンピレーションアルバムとして聴いても質の高いものではなかったかと思います。これらの曲の中で実際に映画の中で使われているのは極々一部でしかないのでしょうが、映画のイメージを作り出す上で大きな役目を担っていることは間違いなく、やはり映画と音楽とは表裏一体と言ってもいい関係でしょう。今後も映像そのものだけではなく、音楽的なレベルも高い作品が出てくることを期待したいところです。