Google Reader昨年4月の公開以来、先読み機能による軽快な動作やキーボードショートカットによる快適な操作性が気に入り、それまで利用していたBloglinesに代わって私の情報収集の窓口として活躍してきたRSSリーダ、livedoor Readerですが、私のふとした心変わりでその役目を終えてGoogle Readerに譲ることになりました。

Google Readerについては一昨年10月の登場時にも紹介していますが、この時は動作が非常に重く、フィードのカテゴライズができずすべてのフィードがごっちゃになって表示される、一度に1エントリしか表示されない、等々の不満点が多く、Bloglinesから乗り換える気になるようなものではありませんでした。さすがにGoogleもこれでは使ってもらえないと思ったのか、昨年9月に一新されて大幅に使い勝手が向上していました。動作はやや重いものの引っかかることがあるという程度にまで改善され、タグ付けによりカテゴライズできるようになり、フィードの内容も同時に複数表示されるようになり、私が不満に感じていたところはことごとく解消されてしまいました。

一方livedoor Readerの方はといえば、注目度ランキングやレーティングなどの便利な機能が追加された一方、ユーザの増加に伴ってサーバ側が重くなり、また既読情報が更新されないなどの障害も度々起こるようになってしまい、なかなか良いことばかりではなくなってきました。しかし、今回私が移行するきっかけになったのはこのような直接的な問題点ではないのです。

私の勤務先では情報漏洩の防止という名目で、昨年のある時期からウェブメールの利用が禁止され、ウェブメールサービスのプロバイダへの接続が順次遮断されていきました。この一環として、ウェブメールサービスであるlivedoor Mailへの接続もできなくなったのですが、この時困ったことにlivedoorアカウントへのログイン自体もできないようにされてしまい、livedoor Readerも利用できなくなってしまったのです。さすがに私も勤務時間中にRSSリーダを使おうとは思っていませんが、休憩時間には各種ニュースにアクセスしたいところです。

Googleに関してもGmailは利用できなくなっているようですが、幸いGoogleアカウントのログインとGoogle Readerの利用は今のところ問題ないようなので、今回の乗り換えに至ったというわけなのです。livedoorに非があるわけではなく、単に私の会社のシステム部門が変なブロックの設定をしてしまっただけなのでしょうが、総合的に考えてGoogleに軍配が上がってしまったということになります。まあ、私がlivedoor Readerを利用したところでlivedoorには一銭も入らないような気がするので、痛くも痒くもないかもしれませんが…

ちなみに移行に際してはOPMLファイルをエクスポートしてインポートするだけで特に問題なくフィードのコレクションを引き継ぐことができました。あとは近いうちにGoogle Reader用のYahoo! WidgetsのNotifierを作りたいと思っているのですが、なかなか情報がないので一体いつになることか…

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