和歌山県初日はのんびり

空前絶後、とまでは言わないものの急に仕事が忙しくなってきてブログの更新もままならなくなってきた私ですが、先週の春分の日からの飛び石連休に有給休暇を付けて4連休にして、そのうち3日間で家族で小旅行に行ってきました。そんなことをしているから忙しいのかもしれませんが、ともかく行った先は紀伊半島です。初日は昼頃まで雨の天気予報だったので早朝に出発するつもりだった予定を急遽変更し、まずは昼食に和歌山ラーメンを食べようと言うことで、朝食を摂ってからゆっくり出ることにしました。

自宅から和歌山までは道路もスムーズに流れたので2時間ほどで到着したかと思いますが、和歌山ラーメンについては「有名らしい」という程度しか知識が無く、どの店が美味しくて有名なのかなどと言うことは全くわかりません。とりあえず手元にはまっぷるマガジンがありましたが、ごく一部の店が紹介されているだけで、しかも木曜定休だったり夜しか開いていなかったりとなかなか行けそうなところがありません。結局歩き回ればどこか見つかるだろうということでJR和歌山駅前のコイン駐車場に車を停めて、雨の中ガイドブックの地図を見ながら探してみることにしました。

途中有名な井出商店の前を通りがかったもののやはり木曜定休で残念ながら閉め切られており、そのまま15分ほど歩き回って見つけたのが「○善」という「中華そば」の提灯を掲げたこぢんまりとしたお店でした。入口には自転車が2台並んでいたので先客もいるのかと中を覗いてみるとおばあちゃんたちが談笑していて、その一人はどうやら近所の人らしく私たちが扉を開けると帰って行ってしまいました。まあかなり寂れた感じで若干の不安はありましたが、近所の人に親しまれた本当に地元のラーメン屋さんというのも悪くないだろうと入ってみることにしました。

私はオーソドックスな中華そばを頼みましたが、おばあちゃんが一人で作ってくれたそのラーメンは懐かしさの溢れるやさしい美味しさのものでした。これがいわゆる和歌山ラーメンなのかどうかはわからない、というよりおそらく別物なのだと思いますが、和歌山にあるラーメン店で出されているのだから和歌山ラーメンの一つには違いありません。何より美味しければそれでいいじゃない、ということで私はしっかりスープまで飲み干し、子供達も美味しい美味しいと食べきっていました。

とお腹も満足したところで田辺のホテルにゆっくり向かい、子供達を温水プールで遊ばせつつ大人たちはプールサイドでのんびりしたあとで、今度は夕食を食べに出掛けました。というとなんだか食べてばかりのようですが…

本当はガイドブックでも地元の人に人気と紹介されていた「傳八」というお店に行きたかったのですが、6時頃に店に着いたときには1時間待ちと言われてしまい、子供達もそれは我慢できないということでまた車を走らせて見つけたのが「銀ちろ」という料理屋さんでした。こちらはそこそこのお値段のちゃんとした料理屋さんでしたが、旅先ではケチケチせずに美味しいものを食べよう、と財布の紐も緩みがちです。

紀州といえば海の幸も熊野牛も美味しいところですが、私は「鰹タタキ定食」2100円を頼んでみました。出てきた鰹には薬味がたっぷり載っていて、その下にあるのはたっぷり脂ののった初鰹で実に美味しい幸せなお膳でした。また、定食についてくる各種天ぷらもとても美味しく、2匹載ったエビもプリプリです。さらに別に頼んだガシラの唐揚げも骨がカリカリに揚がっていてこれまた美味、家族揃ってまた大満足でした。

ということで、このあとは翌日早朝には出発しなければならないということで入浴後にすぐベッドに入ったのですが、なかなか食の充実した一日でした。この「翌日」については別のエントリーで。