この味は確かに…
唐突ですが、特に夏になると生姜がおいしいですよね。私は冷たいうどんやそうめんのつけダシにはたっぷりと生姜を加えて食べるのが大好きですが、他にも夏ならではの焼きナスや、青魚の刺身や焼き魚を生姜醤油で食べるというのも実においしい日本の味覚ではないでしょうか。欧米の料理でも使われてはいるのでしょうが、あまり存在感がありませんね。あちらではジンジャーブレッドやジンジャークッキーなど、菓子で使われることの方が多いのでしょうか。
もう一つショウガが使われているものにジンジャーエールという飲み物があります。日本でジンジャーエールというとカナダドライのジンジャーエールのイメージが強く、これではほとんどショウガを感じることができませんが、同社製品でも今年発売されたエクストラや去年の世界のKitchenから ディアボロ・ジンジャー、そして昔からあるものの私は一昨年初めて飲んで衝撃を受けたウィルキンソン ジンジャーエールなどはいかにも「ショウガ」の味です。
ウィルキンソンはこの夏の帰省中にコストコに行った際、24本ケース入りで1600円強という値段で売られていたのを見てつい買ってしまいました。いくらもともと安いものだとは言っても1本67円はお買い得です。その後両親らに飲ませてみるとやはり最初は驚いてしまうわけですが、生姜湯を飲んでいるかのような、カッと熱くなるような感覚が結構病みつきになるものです。
と、つい最近そんなことがあった後で先日昼食を買うためにコンビニへ行き、ミントのガムでも買うかとガムのコーナーへ行ってみて初めて見つけてしまったのがキシリッシュのジンジャーエール味でした。ジンジャーエール味のガムって一体…と若干不安は感じるもののそこは好奇心の方が勝ってしまい、また大手ブランドが売るのだからそんな酷いもののはずはないし、失敗してもたかだか100円ということで迷いは一瞬でした。
早速食べてみると、最初のひと噛みで感じるのはまさにジンジャーエールです。ただしもちろんそれはウィルキンソンではなくカナダドライの「なんちゃってジンジャーエール」ですが、さすがにショウガ味のガムでは相当マニアックなものになってしまうでしょうから仕方ありません。また、普通に甘くてフルーティな味になっているので、ジンジャーエール味ということを意識しなければただのおいしいガムです。
私はガムを噛みながら何かをしていると平気で30分や1時間噛み続けてしまうことが多いのですが、このガムの場合さすがに1時間は無理なものの30分ほどはほのかに味が残っているのにちょっと感心しました。まああまり長く噛んでいるとだんだん変な苦みのような嫌な味を感じてくるのはどのガムでも仕方のないことなので、それを感じるようになったらさすがに噛むのをやめるしかないでしょう。
すっかり気に入ってしまったこのガムで残念なのはこれが期間限定の商品だということです。期間限定と言いながらその期間というのが一体いつまでなのかがプレスリリースにもないのはちょっと不思議ですが、しばらく売ってみて好評ならそのまま定番商品に昇格するということなのでしょうか。私は今のところキシリッシュを買うなら、というよりタブレットガムを買うならこれ、と決めましたので、できるだけ長く売り続けて欲しいものです。