インフルエンザウィルスこれまでかかっていないのがもはや奇跡的?

毎年冬になると文明社会に襲いかかってくるインフルエンザですが、今年はその勢いがいつにも増して強力なようです。私の職場では今のところ感染したという人が目立つほどではありませんが、小学校では学級閉鎖が相次ぎ、幼稚園でも何人もの子供が休んでしまっているようです。

街中でもマスク姿の人をずいぶん見かけるようになりましたが、これが一番の防衛策だと言われてもなかなか私には抵抗があります。また特に外国人から見ると相当異様な光景なのではないでしょうか。日本を訪れた外国人にとっては異様どころではなく、「やばいところに来てしまった」という感覚かもしれません。

今年流行のインフルエンザウィルスのうち、Aソ連型ウイルス(H1N1)の97%がタミフルに耐性を持っているという恐れていた事態になってしまっているようです。これは言うまでもなくタミフルが安易に処方されてきたツケであるわけですが、この事態に対してリレンザの輸入を準備しているということです。何もわかっていないというわけではないのでしょうが、最終兵器はいざというときまで使わないようにして欲しいものです。まあ、タミフルは経口薬であるが故に気軽に投与されてきてしまいましたが、リレンザは吸入する必要があるということで若干敷居が高く、それが一定の歯止めになるかもしれません。

しかし私の職場にも勘違いしている人がいましたが、タミフルは異常行動の可能性があるがリレンザなら大丈夫、というのは全くの誤解のようです。投与されている患者の割合から考えると、むしろリレンザの方が異常発生率が高いとも言えるのだそうです。そもそもタミフルと異常行動の関連は解明されていないところで、インフルエンザ脳症の症状とも言われているので、重篤な場合は躊躇せずにタミフルなりリレンザなりを投与し、異常行動を防ぐためには十分に監視しておくべきでしょう。

幸いにして私の家族や親戚、友人知人の間では今のところ感染者はいないようですが、予防の基本はやはり手洗いとうがいなので、それには気を付けたいところです。医者がなぜ感染しないのかと言えばやはり念入りな手洗いのおかげだということですからね。あとは十分な睡眠を取って免疫力を高めておくことでしょうか。何とか頑張ってこの冬を乗り切りたいものです。