半年間に3回も渡米するとは思いませんでしたが。
私は現在、勤務先の業務出張でアメリカミシガン州デトロイトの近郊に来ています。デトロイトといえばアメリカの自動車会社ビッグ3のいずれもが本拠地を構えている自動車の街であり、また映画「ロボコップ」の舞台になったことでもよく知られているとおり全米屈指の治安の悪さで悪名高い都市です。といっても極端に治安が悪いのは市の中心部、ダウンタウンで、ある程度以上裕福な人はほとんど足を踏み入れること無く郊外で生活を営んでおり、そういう状況が治安の悪化にさらに拍車を掛ける悪循環となっているようです。
ところで、デトロイトへ以前までは関西国際空港からNorthwestの直行便があって楽に来ることができたはずなのですが、Deltaと統合されてしまってからは日本側の自動車の街である豊田に近いからでしょうが中部国際空港からになってしまい、関西圏からは新幹線と名鉄を乗り継がなければならずかなり不便になってしまいました。まあ、来月には羽田便も開通するので、今後は伊丹から羽田経由のフライトを利用することになるでしょう。
ということで最初で最後になるかもしれない中部国際空港「セントレア」ですが、名鉄特急ミュースカイを降りてみるとホームから段差なしで国際線・国内線の発着ロビーに移動できるのは素晴らしいと思いました。しかし褒められるのはここまでで、この後の印象は全くダメです。というのも、セントレアだからダメなのかデルタが悪いのか、それともたまたまなのかわかりませんが、搭乗手続きに1時間ほどもかかってしまい、かなり余裕を持って搭乗の2時間半ほど前に空港に到着したのに、搭乗前にラウンジで一服する時間もなくバタバタと乗り込むはめになってしまったのでした。自動チェックインやウェブでの事前チェックインを済ませていたとしても、結局手荷物を預けるために長蛇の列ができてしまっていてどうしようもありません。
その後のフライト自体は可もなく不可もなく、搭乗当日朝になって最後列通路側の座席を取ることができたので窮屈な思いをすることもありませんでしたが、やはりしっかり眠ることはできずうつらうつらとしたのみでした。同行したうちの2人はビジネスクラスにアップグレードできたらしく快適だったようですが、まあ仕方ありません。周りにうるさい人がいたわけでもないので文句は言えませんし、ノイズキャンセリングヘッドホンATH-ANC7のおかげで音楽を聞きながら過ごしたのでそれほど苦痛でもありませんでした。
デトロイトに到着してからも前回の学生ビザがあったせいで入国手続で余計な質問に時間を取られた他は特に問題なく、現地駐在員に出迎えられてホテルにチェックインし、事務所でミーティングを済ませ、食事をしてホテルに泊まったというところですが、やはり時差ボケでぐっすり眠ることができず未明の3時から一睡もしていないので、今日一日は辛いことになりそうです。デトロイトで一番恐れていたのは最高気温が氷点下という寒さですが、屋外を歩くのは車の乗り降りの時だけなのでそれほど問題はなさそうで安心しました。