東京ドームシティもう恐くて乗れません?

今週に入る頃からこのブログへの携帯電話からのアクセスが急増したのですが、何事かと思っていたらアクセスが集中していたのは「エキスポランド風神雷神IIで死傷事故」という4年前の記事。そう、先週末に起こってしまった東京ドームシティの「スピニングコースター舞姫」なるジェットコースターから男性が転落して亡くなった事故(PDF)の影響だったようです。

今回の事故についてはもちろんまだ捜査が始まったばかりというところですが、現場をアルバイト任せにして安全管理を等閑にしていた実態が続々と明るみに出てきています。一言でアルバイトと言ってもそれのまた人それぞれで、その辺の正社員以上にしっかりとした責任感を持って仕事に望んでいる人もいれば、単なる小遣い稼ぎのつもりでちんたらやっている人もいるので一緒くたにはできませんが、今回の件に関しては安全バーの確認を目視のみで済ませてしまったというのは大きな過失でしょう。とはいえ、ろくなマニュアルもなかったようですから、現場としての安全意識が低かったということで当人だけを追求するのは酷なことです。本人はすでに深い罪の意識に苛まれていることでしょうから、責任追及は組織の方に向けられるべきでしょう。

エキスポランドでの事故はもう4年も前の出来事とは思えないほど記憶に残っていますが、現場となったエキスポランド自体は自己の影響で再開後も閑古鳥が鳴く有様だったため、まもなく完全閉園してすでに跡形もなくなってしまいました。あんな凄惨な事故があったあとではいくら大丈夫だと言われても信じられませんから当然ですね。私自身も怖いもの見たさで行ってみようかと思ったことがありますが、さすがに家族はついて来ようとしませんでした。

私は遊園地のジェットコースターなどスリルライドが大好きで目がないのですが、しかしそれも安全管理はしっかりしていて落ちたりする心配はないと信じているからこそのことなわけです。こうしてたまに死亡事故が起こるようなことではスリルどころか本当の恐怖を感じてしまいそうで、それを求めているわけではありません。まあ東京ドームシティでは昨年頃からいくつかの事故を起こしているようですから、運営上の問題があったということであって、他のパークは大丈夫だと信じたいところですが、果たしてどうでしょうか。エキスポランドの事故直後には全国のパークで再点検が行われていましたが、そのタガも緩んでしまったのでしょうか。今回の事故をまた教訓として、引き締め直してもらいたいものです。

東京ドームシティも現在は「当面の間、影響を休止」としていますが、果たして再開することは出来るのでしょうか。都会の真ん中にあるアミューズメントパークという稀有な存在ですから、再開さえすればそれなりに盛り返すのではないかと思いますが、再び採算が取れるまでになるかどうかは分かりませんね。さすがにしばらくの間はみんな敬遠するでしょうが、人の噂も七十五日と言いますから何とも言えませんが。